A4-S Reading files 複写機の異状検出装置

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出願人 株式会社リコー 発明者 菊地 英夫 、白杉 浩司 、小池 守幸 、山上 雅史 、田中 智憲 、堀内 義峯 、星 等 出願日・登録番号等、その他の情報を見る
関連キーワード コンパレーター回路 、 ショート事故 、 ランプ電圧発生回路 、 使用停止状態 、 信号チェック 、 コントロールポート 、 サーミスタ抵抗 、 ゼロクロス信号発生回路
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図面 (7)

 

 

 

 

目的
複写装置におけるCPUの暴走による異状を検知して解除(リセット)することにより、そのCPUの暴走による損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状も検知して、それによる損傷を防止できる異状検出装置を提供すること。

構成
原稿を露光手段によって露光して潜像を形成し、その潜像を現像して転写し、その後、定着手段によって定着させて出力するために各部を制御するCPUを有する複写機の異状検出装置であって、前記CPUの暴走による異状を検知すると共に前記CPUの暴走時以外の異状を検知する手段を有し、その検知手段の検知に基づいて前記CPUがリセットされる。

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概要

複写装置におけるCPUの暴走による異状を検知して解除(リセット)することにより、そのCPUの暴走による損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状も検知して、それによる損傷を防止できる異状検出装置を提供すること。

原稿を露光手段によって露光して潜像を形成し、その潜像を現像して転写し、その後、定着手段によって定着させて出力するために各部を制御するCPUを有する複写機の異状検出装置であって、前記CPUの暴走による異状を検知すると共に前記CPUの暴走時以外の異状を検知する手段を有し、その検知手段の検知に基づいて前記CPUがリセットされる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数 0件 牽制数 2件
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請求項
請求項1

原稿を露光手段によって露光して潜像を形成し、その潜像を現像して転写し、その後、定着手段によって定着させて出力するために各部を制御するCPUを有する複写機の異状検出装置であって、前記CPUの暴走による異状を検知すると共に前記CPUの暴走時以外の異状を検知する手段を有し、その検知手段の検知に基づいて前記CPUがリセットされることを特徴とする異状検出装置。

請求項2

前記CPUのリセットによって、前記CPUの暴走時の異状状態及び前記CPUの暴走時以外の異状状態における前記定着手段の損傷が防止されることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

請求項3

前記CPUのリセットによって、前記CPUの暴走時の異状状態及び前記CPUの暴走時以外の異状状態における前記露光手段の損傷が防止されることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

請求項4

前記CPUの暴走による異状及び前記CPUの暴走時以外の異状の検知が、ヒステリシス特性をもって行われることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

請求項5

前記異状の回数をカウントし、そのカウント値が所定値以上になる場合、特別な異状と判定して、メインリレーをOFFすることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

請求項6

前記CPUの暴走時以外の異状が、トライアックのショート事故、定着サーミスタ断線、及び定着ドライバーのショートから成ることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

詳細
[目次]

発明の効果
図面の簡単な説明
--

0001
本発明は、普通紙FAX、プリンター等における複写装置の異状を検出するための異状検出装置に関し、特に、複写装置のCPUの暴走時においては、その暴走を解除すると共に、その暴走による損傷を防止し、前記CPUの暴走以外の異状時における損傷をも防止する異状検出装置に関する。

0002
一般に、原稿を露光ランプによって露光して感光体ドラム等の像担持体上に潜像を形成し、その潜像を現像して転写紙等に転写し、定着ヒータによって定着させて出力する普通紙FAX、プリンター等の複写装置においては、種々の異状状態を検出して、前記異状によって起こる損傷を防止する技術が提案されている。例えば、特開昭60−205562号公報には、画像定着のための温度制御系とは別に設けた検出回路によって、定着温度の異状を検出し、その異状温度検出信号に従って、定着の熱源を遮断するようにし、定着部の損傷を防止する技術が開示されている。そして、特開昭62−285101号公報には、複写装置の全制御を行うCPUが暴走した場合、そのCPUの暴走を検知する回路(ウォチドック)を外部に設け、この暴走検知回路の信号によりCPUをリセットあるいは、負荷用電源をOFFする技術が開示されている。

0003
しかしながら、前者の公開公報においては、CPUが暴走した場合、定着温度の異状が検出され、熱源が遮断されるため、定着部の損傷は防止できるが、前記CPUの暴走による他の部分(露光ランプ点灯、モーター等)の損傷は防止できないものであった。また、この場合、CPUが暴走したままになっているので、装置が使用できない状態のままで放置されることとなる。また、後者の公報においては、外部に独立して暴走検知回路を設ける必要が生じると共に、トライアックショート、露光ランプのドライバーのショート、定着サーミスタ断線などのCPU暴走時以外に生じる異状状態を検知して対処(リセット等)することはできなかった。

0004
本発明は、上記2つの従来技術の欠点を同時に解決するためのもので、その目的は、複写装置におけるCPUの暴走による異状を検知して解除(リセット)することにより、そのCPUの暴走による損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状も検知して、それによる損傷を防止できる異状検出装置を提供することである。本発明の他の目的は、複写装置におけるCPUの暴走を解除して、CPU暴走による定着部の損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状状態における定着部の損傷も防止できる異状状態検出装置を提供することである。さらに、本発明の他の目的は、複写装置におけるCPU暴走により露光ランプが点灯状態になり圧板が焼損するのを防止することができると共に、CPUが暴走した時以外の異状状態による露光ランプ点灯、圧板の焼損をも防止することができる異状検出装置を提供することである。

0005
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、原稿を露光手段によって露光して潜像を形成し、その潜像を現像して転写し、その後、定着手段によって定着させて出力するために各部を制御するCPUを有する複写機の異状検出装置であって、前記CPUの暴走による異状を検知すると共に前記CPUの暴走時以外の異状を検知して、前記CPUがリセットされることに存する。従って、前記CPUのリセットによって、前記CPUの暴走時の異状状態及び前記CPUの暴走時以外の異状状態における前記定着手段の損傷が防止されると共に、前記CPUのリセットによって、前記CPUの暴走時の異状状態及び前記CPUの暴走時以外の異状状態における前記露光手段の損傷が防止される。また、前記CPUの暴走による異状及び前記CPUの暴走時以外の異状の検知が、ヒステリシス特性をもって行われているので、ノイズやリプル等による異状検出信号の複数発生が防止される。また、前記異状の回数をカウントし、そのカウント値が所定値以上になる場合、特別な異状と判定して、メインリレーをOFFする様にしているため、複写機が特別な異状状態にあり、これ以上使用すると装置全体の安全性が保証できなくなる場合には、メインリレーがOFFされて装置が使用停止状態となるものである。

0006
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明を実施した複写装置における異状検出装置としてのCPU及びその周辺回路の回路図である。ここで、この複写機は、CPUの制御に基づいて、原稿を露光ランプによって露光して感光体ドラム等の像担持体上に潜像を形成し、その潜像を現像して転写紙等に転写し、定着ヒータによって定着させて機外へ出力するタイプのものである。

図1
図1
0007
図1において、まず、定着制御部の構成動作について説明すると、定着の温度検出のためにCPU1のアナログ入力端子AN2に入力される電圧は、(AVDD/R3+TR)×TRとなる。ここで、TRは、図4に示す如くサーミスタ抵抗である。そして、定着の設定温度が185℃の時に前記アナログ入力端子AN2の入力が2Vになるようなサーミスタ特性であれば、その入力が2Vを超え、ゼロクロス信号割り込み(INT1端子)が発生したら、そのルーチンの中で定着ON信号が、CPU1のPC4(ポートCの4)より定着ヒータ19へ向けて出力される。そして、その入力が2Vより低い電圧になったら、同じようにゼロクロス割り込みルーチンの中で、CPU1のPC4よりOFF信号が定着ヒータ19へ向けて出力される。

図1
図1 図4
図4
0008
そして、図6に示す如く、定着の温度コントロールはゼロクロス制御にて行われている。すなわち、メインSW ON後、プレリロード(165℃)までは定着ヒータ19はゼロクロス信号に関係なく全点灯している。そしてプレリロードになると定着ヒータ19はゼロクロス制御へと切り換わる。これはオーバシュートを防止するためである。その後、定着ヒータ19を設定温度(185℃)になるように、ゼロクロス信号の立ち下がりを読み取り、ON、OFFさせ制御する。また予熱時も同様に制御している。なお、定着ヒータ19はスキャナモータ等への影響を避けるため、スキャナが移動時(前進時)は点灯のタイミング時は点灯のまま、また消灯のタイミング時は消灯のままとなり、リターン時に再びゼロクロス制御に切り変わる様になっている。

図6
図6
0009
次に、露光ランプ制御部の構成動作について説明すると、ランプ電圧発生回路4の電圧は、抵抗R5を通してCPU1のアナログ入力端子AN3に入力される。そして、CPU1は、この電圧を基に、露光ランプ7に供給されている実効値電圧の算出を行い、あらかじめ設定された電圧より低い場合には、PC3より露光ランプON信号を出力し、高い場合にはOFF信号を出力する。

0010
次に、図4を参照してACドライブ回路について説明すると、セフティーリレー61は、前記CPU1のPB0によりON、OFF制御され、セフティーリレー61がON状態で、定着ヒータ19及び露光ランプ7にACが供給される。ゼロクロス信号発生回路63は、AC入力ホトカプラなどを使用して図5の(B)の信号を発生する。この信号を基準にして、CPU1は定着に電力を供給する。ランプ電圧発生回路4は、露光ランプ7に供給されている電圧を検出する回路で、ダイオードブリジにより全波整流された電圧が発生する。

図4
図4 図5
図5
0011
露光ランプ7及び定着ヒータ19のON、OFFは、トライアック64、66、68をON、OFFするトライアックドライブ用のフォトトライアックフォトカプラ65、67、69によりON、OFFされる。カプラ65、67、69はCPUポートによりON、OFFされる。つまり、定着ヒータ制御用のポートCの3が“0”(Low)になると、カプラ69がONしトライアック68がONし定着ヒータ19に電力が供給される。定着サーミスタTRは図示しない定着ローラに接触して取付られており、温度が高くなると抵抗値は低下する。CPU1はこの抵抗値を温度に変換する。

0012
次に、定着温度異状検出部の構成動作について説明すると、非反転コンパレーター回路IC9の+端子(5ピン)の電圧Vinは、 Vin=(AVDD/R3+TR)×TR………1式 となる。

0013
このVinは、定着温度によって変化する。温度が高くなれば小さくなり、温度が低くなれば大きくなる。前記IC9の一端子(6ピン)の電圧V REFは、 V REF=(AVDD/R11+R13)×R13………2式 となる。 (R15/R17+R15)×VinがV REFより大きくなると、前記コン パレータ回路IC9の出力(V OUT)はHighになる………3式 逆に、(V OUT−Vin)×(R17/R17+R15)+VinがV REF より小さくなると、前記IC9の出力(V OUT)はLowになる。………4式 すなわち、HighからLowになるVinと、LowからHighになるVinが同じでないことになる。このVinの電圧差がAC入力の変化、定着サーミスタに乗るノイズやDC電源の変化、リプルを吸収する。すなわち、定着温度異状検出がヒステリシス特性を持って行われていると言える。従って、AC入力の変化、定着サーミスタに乗るノイズやDC電源の変化、リプル等による異状検出信号の複数発生が防止される。

0014
そして、トライアックのショート事故、定着サーミスタ断線、定着ドライバーのショートなどCPUの暴走時以外の異状及びCPUが暴走した場合、定着装置異状表示51が点灯状態になり、定着温度が異状温度、Vin(1式)が4式の条件になると、前記IC9の出力はLowになり、その信号は負論理のOR回路21に入力される。そのOR回路21の出力は電源電圧検出回路23の外部トリガ端子6に入力される。前記電源電圧検出回路23はこのトリガ入力がLowの間、前記CPU1にリセット信号を出力する。このリセット信号によりCPU1は、前記露光ランプ7、定着ヒータ19がOFFされる様に制御を行う。

0015
前記定着ヒータ19がOFFすると定着温度は下がり、前記IC9のVinが、3式の条件になるとIC9の出力はHighになり、CPU1のリセットは解除される。RESET解除後、前記CPU1はプログラムを0番地からスタートする。0番地からスタートすると、システムの初期設定を行うプログラム実行される。また、電源電圧検出回路23はCPU1及びその周辺回路に使用している電源のVCC(5V=VCC、VDD、AVDD)が4.2Vに低下するとCPU1にRESET信号を出す。このシステムの電源(VCC)が立ち上がる時も、前記電源電圧検出回路23はCPU1にRESET信号を出す。リセット信号時間は、電源電圧検出回路138の外部に取付けられたコンデンサーCTによって、決定される。従って、上述した構成動作によれば、前記CPUの暴走時だけでなく、トライアックのショート、定着サーミスタ断線、定着ドライバーのショートなどのCPU暴走時以外の異状状態における損傷を防止できる。

0016
また、前記CPU1は、前記定着系の異状をカウントするカウンタ(図示省略)を有しており、その定着系異状カウンタの値が2以上になっているか否かをチェックし、2以上になっている場合は、前記定着ヒータ19のONしたままの状態が何回も発生していると判断し、装置全体の安全性面からAC系を供給しているメインリレー(図示省略)をOFFし、すべてのコントロールポートを初期状態に設定する様になっている。従って、複写機が特別な異状状態にあり、これ以上使用すると装置全体の安全性が保証できなくなる場合には、メインリレーがOFFされて装置が使用停止状態となるものである。

0017
次に、露光ランプ異状点灯検出部の構成動作について説明すると、ランプ電圧は、ダイオード25、抵抗R27を通してコンデンサーC29に充電される。正常時には光学系のスキャナーがリターンする時に、ランプはOFFされるのでこの時間にC29に充電された電圧は放電される。コピー実行中にCPUが暴走したり、またはトライアックがショート状態になると、ランプは点灯状態となり、C29の充電電圧(Vin)は高くなる。IC31の一端子(2ピン)の電圧V REFは、 V REF=(AVDD/R33+R35)×R35………5式 になる。 (R37/R37+R39)×VinがV REFより大きくなると、コンパレ ータIC31の出力(V OUT)はHighになる………6式 逆に(V OUT−Vin)×(R39/R39+R37)+VinがV REFよ り小さくなると、IC31の出力(V OUT)はLowになる。………7式 すなわち、HighからLowになるVinと、LowからHighになるVinが同じでないことになる。このVinの電圧差がノイズやリプルを吸収する。すなわち、露光ランプ異状点灯検出が、ヒステリシス特性をもって行われていると言えるので、前記ノイズやリプル等による異状検出信号の複数発生が防止されるものである。

0018
そして、前記IC31の出力はインバータ41に入力され、その出力は負論理のOR21に入力される。OR回路21の出力は電源電圧検出回路23の外部トリガ端子6に入力される。電源電圧検出回路23はこのトリガ入力がLowの間、前記CPU1にリセット信号を出力する。リセット信号によりCPU1は、前記露光ランプ7、定着ヒータ19がOFFされる様に制御を行う。露光ランプ7がOFFするとC29に充電された電圧は抵抗R43を通して放電される。コンパレータIC31のVinが、7式の条件になるとコンパレータIC31の出力はLowになり、CPUのリセットは解除される。

0019
RESET信号解除後、CPU1はプログラムを0番地からスタートする。0番地からスタートすると、システムの初期設定を行うプログラム実行される。また、IC31の出力はタイマー回路45(露光ランプ異状点灯記憶回路)のフリップフロップ端子に入力され記憶される。記憶された出力信号は、インバートされCPU1のPC6に入力される。CPU1はリセット解除後の初期設定ルーチンで、この信号チェックを行う。そして、前記CPU1は、光学系の異状をカウントするカウンタ(図示省略)を有しており、その光学系異状カウンタの値が2以上になっているか否かをチェックし、2以上になっている場合は、前記露光ランプ7のONしたままの状態が何回も発生していると判断し、メインリレーをOFFし、すべてのコントロールポートを初期状態に設定する様になっている。そして、記憶は、CPU1のPC5からLow信号が出力されると、リセットされる。

0020
従って、CPU1の暴走が解除され、CPU1の暴走により露光ランプ7が点灯状態になり圧板が焼損するのを防止できると共に、CPU1が暴走した時以外の異状状態による露光ランプ点灯、圧板の焼損を防止できる。また、本発明による複写装置は、図3のフローチャートに従って後述する本発明に従う前記異状検出動作及び複写動作を行うためのプログラムを保持しているROM、電池によりバックアップされたRAM、及び複写動作を実行するためのI/O等を有しており、それらと前記CPU1との接続関係を示すと図2のブロック図に示す如くとなる。

図2
図2 図3
図3
0021
次に、前記ROMに保持された異状検出動作プログラムに従って行われる異状検出動作について図3のフローチャートを参照して説明する。ここで、このフロー動作はCPU1のハードリセットが解除されると、毎回実施される。従って露光ランプ点灯異状または、定着温度異状によりCPU1がリセットされる毎に実施されるシステムの初期設定ルーチンとなる。CPU1はハードリセットされると、すべてのポートをハイインピーダンスの入力モードにする。従って、この時点で露光ランプ、定着ヒータ、セフティーリレー及びその他の負荷はOFFとなる(AC系の通電もOFFされる)。図3に示す如く、まず、ステップ301において、CPU1はリセットが解除されると、CPU1内部のタイマー、割り込み、シリアル機能、A/Dポートを使用目的に合わせてモードセットする。次に、ステップ302において、CPU1は、PB(ポートB)、PC(ポートC)及びその他のポートを初期設定する。これによりPC3、PC4、PC7(ポートCの3、4、7)、PB0、PB1、PB3(ポートBの0、1、3)は出力モードになるが、各負荷はOFF状態に設定される。

図3
図3
0022
次に、ステップ303において、CPU1は、アナログポートのAN2から、定着サーミスタTRの抵抗を入力する。そして、ステップ304、305において、定着サーミスタTRにより検出した温度があらかじめ設定されていた温度より高い場合は、定着装置異状の表示51をPC7(ポートCの7)より出力する。次に、ステップ306において、CPU1は、定着系の異状をカウントするカウンターを+1する。次に、ステップ307において、CPU1は、定着系異状カウンターが2以上になっているか、チェックし、2以上になっている場合は、定着ヒータ19がONしたままの状態が何度も発生していることなので、装置全体の安全性面から、図示していないが、AC系を供給している基のメインリレーをOFFし、全てのコントロールポートを初期状態に設定する(ステップ308)。次に、ステップ309において、図示していないが、CPU1は、操作部のコピースタートキーを赤表示にして機械の使用を禁止する。次に、ステップ310において、CPU1は、PB1より、装置異状の表示を出力する。

0023
そして、ステップ311において、CPU1は、機械内部に備えられた、異状解除SWがONされるまで前記ステップ308、309、310の動作を繰り返し、異状解除SWが押されるか、定着系が異状でない場合、CPU1はPC6のチェックを行い、露光ランプ7の異状点灯を記憶する回路のチェックを行う(ステップ312)。そして、ステップ313において、異状が記憶されていた場合、CPU1は、PB3より光学系の異状表示を出力する。次に、ステップ314においてCPU1は、光学系異状カウンタを+1する。次に、ステップ315において、CPU1は、光学系異状カウンタが2以上になっているかチェックする。そして、CPU1は、前記ステップ308、309、310、311と同様の動作(定着系が光学系に変っただけ)をステップ316、317、318、319として実行し、光学系異状カウンタが1の場合か、異状解除SWが押された場合、ランプ異状点灯記憶回路をリセットする(ステップ320)。ランプ異状点灯及び、定着装置異状でない場合、または異状が1回の場合、ステップ321、322において、CPU1は所定のRAMのエリアをクリアし、周辺の回路を初期設定し、正常コピーシーケンスを行う。なお、定着、光学系の異状をカウントするカウンターは不揮発メモリに記憶されているものとする。

発明の効果

0024
以上説明した様に、本発明では、複写装置におけるCPUの暴走を検知して解除(リセット)することにより、そのCPUの暴走による損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状状態も検知して、それによる損傷を防止できる。また、複写装置におけるCPUの暴走を解除して、CPU暴走による定着部の損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状状態における定着部の損傷も防止できる。さらに、複写装置におけるCPU暴走により露光ランプが点灯状態になり圧板が焼損するのを防止することができると共に、CPUが暴走した時以外の異状状態による露光ランプ点灯、圧板の焼損をも防止することができる。

0025
また、前記異状状態検知の回数をカウントして、所定の数以上となった場合に、CPUは、メインリレーをOFFし、全てのコントロールポートを初期状態としているので、複写機が特別な異状状態にあり、これ以上使用すると装置全体の安全性が保証できなくなる場合には、メインリレーがOFFされて装置が使用停止状態となる。また、異状検出手段が、ヒステリシス特性を持って検出を行っていると言えるので、AC入力の変化、定着サーミスタに乗るノイズ等により異状検出信号が複数でるのを防止すると共に、DC電源の変化、リプルにより、異状検出信号が複数発生するのを防止する。また、複写機の使用者に機械が損傷するような、異状発生が発生していることを警告することにより、機械の使用環境(温度、湿度)、ACラインにノイズを出す機械がないか、電圧が正常か等のチェックを促すことにより機械を安定した状態で使用できる。

図面の簡単な説明

0026
図1 本発明を実施した複写装置における異状検出装置としてのCPU及びその周辺回路の回路図である。 図2 図1に示すCPUとROM、RAM、I/O等との接続関係を示すブロック図である。 図3 図1に示す複写装置の内部回路における異状検出動作のフローチャート図である。 図4 図1に示す複写装置の内部回路におけるACドライブ回路の回路図である。 図5 図4に示すACドライブ回路の各部における信号を示す図である。 図6 図1に示す複写装置における定着温度制御の説明図である。

図1
図1 図2
図2 図3
図3 図4
図4 図5
図5 図6
図6
--

0027
1 CPU、R3、R5、R11、R13、R15、R17、R27、R33、R35、R37、R39、R43 抵抗、4 ランプ電圧発生回路、 7 露光ランプ、9 非反転コンパレータ回路IC、 19 定着ヒータ、21 OR回路、 23 電源電圧検出回路、25 ダイオード、 C29 コンデンサー、31 コンパレータ回路IC、 41 インバータ、45 タイマー回路、 51 定着装置異状表示、61 セーフティーリレー、 63 ゼロクロス信号発生回路、64、66、68 トライアック、 65、67、69 フォトカプラ、TR 定着サーミスタ、 301〜322 各ステップ、

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