A4-S Reading files サブマージアーク溶接用ボンドフラックス

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近年、エネルギー産業の発展に伴い、低温用鋼が広く用いられている。そして、低温用鋼を使用した寒冷地のラインパイプ、LPGタンク、海洋における石油採掘基地などの海洋構造物では、安全性及び耐久性の確保のために、更なる品質向上が求められている。特に、溶接部に対する性能要求はより厳しいものとなっており、脆性破壊力学の観点から、溶接部及び溶接材料に対して、高い破壊靱性性能が要求されている。靭性の評価基準として代表的なものとしては、シャルピー衝撃試験における破面遷移温度(vTrs)、設計温度での破壊靱性値(CTOD)などがある。

また、特に海洋構造物などのように板厚が極めて大きい構造物では、溶接材料の使用量減少及び作業時間の短縮などを目的として、狭開先で施工が行われる場合があり、スラグ巻込みや融合不良などの欠陥が生じやすい。このため、これらの構造物に使用される溶接材料は、前述した破壊靱性性能に加えて、溶接作業性の観点から、スラグ剥離性及び開先面でのなじみ性が重要となる。

従来、低温用鋼を使用した重構造物の厚板溶接では、被覆アーク溶接棒を用いた手溶接やTIG(Tungsten Inert Gas)溶接などが多用されているが、溶接能率を向上させるため、サブマージアーク溶接材料の開発が望まれている。しかしながら、サブマージアーク溶接による厚板の狭開先溶接には施工上の問題があり、溶接作業性に優れた低温用鋼用サブマージアーク溶接材料に対する要望が高まっている。

具体的には、サブマージアーク溶接で発生するスラグは他の溶接方法に比べて厚いため、スラグが開先内に噛み込み、剥離が困難になることが多い。このため、厚板の狭開先溶接の施工では、止端形状を改善するためにグラインダー処理が必要となったり、スラグ巻込みが発生しやすくなったりする。そこで、融合不良などの溶接欠陥を避けるために開先を広幅化すると、能率が低下する。

一方、サブマージアーク溶接用のフラックスは、ボンドフラックスと溶融型フラックスに大別される。そのうち、ボンドフラックスは、脱酸剤やスラグ形成剤などのフラックス原料に水ガラスを添加し、適当な大きさに造粒した後、500℃前後の温度で乾燥することにより製造される。

ボンドフラックスには、金属炭酸塩の分解で発生するCO2ガスにより、アーク雰囲気中の水蒸気分圧を下げ、溶接金属中の拡散性水素量を抑制するという特徴がある。また、ボンドフラックスは、耐吸湿性に優れた性能を有し、更に、塩基度を高くすることにより、溶接金属中の酸素量を低減させて靭性を向上させることが可能であるため、耐割れ性及び靭性性能に優れた溶接金属を得ることができる。このような理由から、ボンドフラックスは、低温用鋼の溶接材料として適しており、溶接施工条件及び溶接環境などによらず、良好な溶接金属性能が得られるようなものとすることが重要となる。

そこで、本出願人は、低温用鋼のサブマージアーク溶接用として、溶接作業性に優れ、低温靭性が優れた溶接金属が得られるボンドフラックスを提案している(特許文献1,2参照)。例えば特許文献1に記載のボンドフラックスでは、金属酸化物、金属炭酸塩、金属弗化物などの種類や含有量を特定することで、溶接金属中の酸素量や窒素量を抑制している。また、特許文献2に記載のボンドフラックスでは、溶接金属中の酸素量及び窒素量の低減に加えて、S含有量を特定の範囲にすることで、開先面でのなじみを良好にして、溶接作業性を向上させている。

概要

目的

従来、低温用鋼を使用した重構造物の厚板溶接では、被覆アーク溶接棒を用いた手溶接やTIG(Tungsten Inert Gas)溶接などが多用されているが、溶接能率を向上させるため、サブマージアーク溶接材料の開発が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数 0件 牽制数 0件
この技術が所属する分野
( 分野番号表示ON )※整理標準化データをもとに当社作成
溶接材料およびその製造
溶接用非金属材料(フラックス)
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請求項
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請求項1

MgO:25〜45質量%、Al2O3:5〜25質量%、CaF2:5〜25質量%、金属炭酸塩(CO2換算):2〜10質量%、CaO及び/又はBaO:合計で2〜10質量%、金属Si、Si合金及びSi酸化物のうち少なくとも1種(Si換算):合計で2〜10質量%、金属Ti、Ti合金及びTi酸化物のうち少なくとも1種(Ti換算):合計で0.4〜0.9質量%、金属B、B合金及びB酸化物のうち少なくとも1種(B換算):合計で0.05〜0.3質量%、S:0.005〜0.15質量%、を含有すると共に、金属Al及びAl合金の総含有量(Al換算値)が0.1質量%以下に規制され、金属Si及びSi合金の総含有量(Si換算値)が0.3〜2.0質量%であり、かつ、金属Si、Si合金及びSi酸化物の総含有量(Si換算値)と、金属Ti、Ti合金及びTi酸化物の総含有量(Ti換算値)との比(総Si量/総Ti量)が5〜15である、サブマージアーク溶接用ボンドフラックス。

請求項2

MgOが30〜40質量%であることを特徴とする、請求項1に記載のサブマージアーク溶接用ボンドフラックス。

請求項3

Al2O3が10〜20質量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のサブマージアーク溶接用ボンドフラックス。

請求項4

CaF2が10〜20質量%であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のサブマージアーク溶接用ボンドフラックス。

請求項5

金属Si、Si合金及びSi酸化物の総含有量(Si換算値)と、金属Ti、Ti合金及びTi酸化物の総含有量(Ti換算値)との比(総Si量/総Ti量)が5〜10であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のサブマージアーク溶接用ボンドフラックス。

詳細
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[目次]

技術分野
背景技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の効果
図面の簡単な説明
実施例
技術分野


ss→山上雅史

A4-S Reading files 複写装置


出願人 株式会社リコー 発明者 菊地 英夫 、星 等 、白杉 浩司 、小池 守幸 、山上 雅史 、田中 智憲 、堀内 義峯 出願日・登録番号等、その他の情報を見る
関連キーワード メモリー基板 、 通信コントローラー 、 情報書込領域 、 動力伝達機能 、 ローラー駆動モーター 、 対応画像データ 、 空間的位置関係 、 各電磁クラッチ
この技術の活用可能性のある市場・分野

関連する未来課題 地震による被害を予防... 、 宇宙と生命の仕組みの... 、 収穫量が天候に左右さ...
重要な関連分野 電子写真における制御... 、 電子写真における紙送... 、 シート,ウェブの制御 、 シート、マガジン及び... 、 ファクシミリ一般 、 FAXの走査装置 、 FAX再生装置 、 電子写真における制御...
図面 (20)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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目的
複数のシート供給手段紙カセットを備えて、複写効率とシート供給手段の使用効率を向上させることができる複写装置を提供する。

構成
感光体ドラム25の回転軸方向に沿って複数の自動原稿搬送装置の原稿搬送路と、複数の給紙カセット65の転写紙搬送路を設け、原稿および転写紙をそれぞれの搬送路に沿って独立して並行搬送できるようにし、複数の給紙カセット65に同じ大きさで同じ向きの転写紙を収納して、それらを並行搬送させ、原稿読取部で読み取られた原稿の画像と同じ複数の画像が形成された感光体ドラム25の画像を給紙部4から並行搬送された転写紙に転写チャージャー29により転写させる。

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背景


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複数の給紙カセットを備えて、原稿の大きさの違いや設定倍率の変化に対応して自動的に、あるいは操作者の操作入力によって最適な転写紙を収納した給紙カセットを選択して、当該給紙カセットから給紙を行う複写機が知られている。かかる複写機においては予め異なる大きさ、あるいは向きの転写紙を複数の給紙カセットに収納させておくことにより、自動的に、あるいは単に操作情報を入力するだけで最適な転写紙が選択されて、その転写紙上に画像が形成されるから、操作者に取って煩わしい給紙カセットの交換操作から解放されるという利便性を有している。

概要

複数のシート供給手段紙カセットを備えて、複写効率とシート供給手段の使用効率を向上させることができる複写装置を提供する。

感光体ドラム25の回転軸方向に沿って複数の自動原稿搬送装置の原稿搬送路と、複数の給紙カセット65の転写紙搬送路を設け、原稿および転写紙をそれぞれの搬送路に沿って独立して並行搬送できるようにし、複数の給紙カセット65に同じ大きさで同じ向きの転写紙を収納して、それらを並行搬送させ、原稿読取部で読み取られた原稿の画像と同じ複数の画像が形成された感光体ドラム25の画像を給紙部4から並行搬送された転写紙に転写チャージャー29により転写させる。

目的

しかしながら、上述の複写機においては複数の給紙カセットを備えることにより給紙部が大きな占有空間を占めるにもかかわらず、それぞれの給紙カセットは異なる大きさ、あるいは向きの転写紙の供給源としてのみ使用されているため、給紙カセットの使用頻度のバラツキが大きく、給紙部全体の使用効率はあまり高くなかった。また、原稿を自動給紙して1枚のコピーを得るのに要する時間を短縮させて複写速度を向上させることが求められているが、原稿や転写紙の給送精度を維持しつつ、紙詰まり等の搬送異常を惹起させずに原稿や転写紙をさらに高速搬送させることは最早限界に達してきている。本発明は従来技術におけるかかる困難に鑑みて成されたものであり、複数のシート供給手段紙カセットを備えて、複写効率とシート供給手段の使用効率を向上させることができる複写装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数 0件 牽制数 5件
この技術が所属する分野
( 分野番号表示ON )※整理標準化データをもとに当社作成
電子写真における制御・保安
タイミング・同期制御の対象
画像露光
原稿搬送
自動原稿給送
用紙搬送
転写/分離
タイミング・同期制御の手段・方法
タイミングの調整(タイマ,カウンタ)
マイコン制御
複写モードの選択/誤選択時の処理
周辺機器の選択
ADFの使用
その他
ファクシミリ/プリンタとしての利用
特定レイアウトを前提としたもの
電子写真における紙送り
制御のための検知
検知手段
検知位置(制御)
給紙部
検知対象(制御)
サイズ
制御対象
用紙の選択(給紙部)
優先選択
自動用紙選択
紙送り部以外での制御
原稿
給紙方式
紙束の給紙方式
カセット(着脱)方式
用紙の種類
形状
連続紙(ロール紙)
構成要素
搬送駆動伝達手段の構成要素 ※
電子写真における制御・管理・保安
シート,ウェブの制御
用途(その他)
記録機、画像形成装置
複写機(※指定FW)
両面用
取扱い物品の種類(その他)
紙(用紙)
原稿、オリジナル
シート以外の物品の形状(その他)
ウエブ、テープ
巻取り状(ロール状)
目的・効果(対象・状態)(その他)※FW
堆積量、残量
欠乏、出尽し(堆積物の有無)
物品の通過、到着(有無、位置) (BA02が優先)
物品の特性(色、厚さ、他)(BA11,13が優先)
サイズ
状態不良、取扱い不良(その他)※FW
滞留、詰まり(ジャム、搬送妨害)
整合不良
向き不良(裏表、天地、縦横)
目的・効果(制御,検出)
制御(操作、処理、停止)
検出結果に応じた制御
特定の動作モードのための制御
検出
検出器の構造上の工夫、改良
目的・効果(表示、記録)(その他)
セグメント式表示、ドットマトリクス表示
検出結果の記憶、記録
検出対象(共通)(その他)※FW
長さ
枚数(CA02が優先)
トレイやカセットに付されたマーク
載置部や一時停止部における物品の位置
検出対象(堆積量、残量の検出に特有なもの)(その他)※FW
欠乏(有無)
物品自体の有無
ウェブの繰出し量又はウェブロールの回転量
堆積物支持板の位置
平行移動するもの
検出対象(搬送中又は移動中の物品に特有なもの)(その他)※FW
物品の通過、到来(有無、位置)
先端
側端
搬送時間、通過時間
検出位置(その他)
供給用堆積部、供給用載置部
搬送部
検出方法(その他)※FW
複数センサの組合せ
センサの配置(その他)※FW
幅方向に離間した配置
搬送方向に離間した配置
3個以上のセンサを組合せるもの
センサ出力の連続時間による検出
検出器(その他)
機械的(純機械式、その他)
機械—電気式(その他)
制御部位及び制御内容(その他)
堆積部、載置部
供給用
受入用
トレイやカセット等の変更
堆積物支持板の移動
物品を区分するためのもの
ウェブ切断部
処理部
動作変更
シート、マガジン及び分離
シートの種類

用紙(例.複写用紙、印字用紙)
シート取扱い装置
画像形成装置
複写機、静電式電子写真
堆積物の堆積形態
傾斜
堆積物からの取出し位置
堆積物の底部からの取出し
取出し手段の堆積物における作用点
先端部(取出し方向下流側)
堆積物からの取出し方向
堆積面と平行な方向に取出し
堆積部の構成
堆積部の内部形状、構造に特徴
マガジンの装着形態に特徴
複数個の堆積部に関する選択的な作動
複数個のマガジンに関する選択的な作動
マガジンの種類
カセット(小容量)
装置本体の全体的な構成に特徴
特徴的な部位
堆積部
特徴的な点
数に特徴
制御対象、制御部位
制御対象
部材
制御部位
取出し部
制御の種類
状態量の制御
時間関係、タイミングの制御
作用的な制御
移動、動作の制御(例.昇降、退避)
取出し、搬送方向と平行な方向
選択の制御
連動、同期の制御
ファクシミリ一般
構成手段の構成要素
情報入,出力部
入力部
出力部
記録部
読取部材,記録部材の取扱い手段
供給部
給送部
複数個設けたもの
目的
FAXの走査装置
走査の種類
読取/記録走査
目的効果,機能
高速化
効率改善
その他
原稿照明
構造
光源
光学的構成
光学要素
レンズ
ミラー,反射部材
光電変換素子の種類
固体撮像素子
CCD型イメージセンサ
ビーム走査
ビーム光源
レーザ
ビーム走査の光学系
偏向
回転鏡
回転多面鏡
ビーム走査の調整,制御
ビーム変調
用紙の搬送
搬送機構
搬送の駆動制御
読取/記録動作との関連
読取および記録走査の組合せ
読取系要素および記録系要素の併設
信号処理
CPUとの関連
ファクシミリ以外の用途
複写機
FAX再生装置
目的
高速化
その他
記録装置

LBP
走査
読み取り用走査
記録用走査
記録制御
その他
機構部
紙送り
用途
複写機
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請求項
※以下の情報は公開日時点(2001年6月29日)のものです。
請求項1

原稿画像を読み取る原稿読取装置と、原稿を原稿読取位置まで搬送し、前記原稿読取装置による原稿画像の読み取り後、原稿を排出させる原稿自動搬送手段と、前記原稿読取装置が読み取った原稿画像に基づいて感光体上に画像を形成させる像形成手段と、収納部に収納したシートを1枚ずつ搬送して、前記感光体上に形成された画像と同期させて前記感光体の転写位置に供給するシート供給手段と、前記転写位置で前記感光体上に形成された画像を供給されたシート上に転写させる像転写手段とを備えた複写装置において、前記原稿自動搬送手段は原稿の搬送方向に垂直な方向に、前記シート供給手段は前記感光体の移動方向に垂直な方向にそれぞれ複数個並設されており、各々の前記原稿自動搬送手段および前記シート供給手段を独立駆動させる駆動手段と、複数の異なる前記シート供給手段が前記駆動手段により独立駆動されて、それぞれ前記収納部に収納した同じ大きさで同じ向きのシートを前記感光体の転写位置に供給し、前記像形成手段が前記感光体上に複数の同じ画像を形成し、前記像転写手段がそれらの同じ画像を前記シート供給手段により供給された複数の同じ大きさのシートにそれぞれ転写するようにこれらの各手段を制御する制御手段を有したことを特徴とする複写装置。

請求項2

原稿画像を読み取る原稿読取装置と、原稿を原稿読取位置まで搬送し、前記原稿読取装置による原稿画像の読み取り後、原稿を排出させる原稿自動搬送手段と、前記原稿読取装置が読み取った原稿画像に基づいて感光体上に画像を形成させる像形成手段と、収納部に収納したシートを1枚ずつ搬送して、前記感光体上に形成された画像と同期させて前記感光体の転写位置に供給するシート供給手段と、前記転写位置で前記感光体上に形成された画像を供給されたシート上に転写させる像転写手段とを備えた複写装置において、前記原稿自動搬送手段は原稿の搬送方向に垂直な方向に、前記シート供給手段は前記感光体の移動方向に垂直な方向にそれぞれ複数個並設されており、各々の前記原稿自動搬送手段および前記シート供給手段を独立駆動させる駆動手段と、複数の前記シート供給手段が前記駆動手段により独立して、かつ、付勢される前記シート供給手段が順次変更されて駆動され、それぞれ前記収納部に収納した同じ大きさで同じ向きのシートを前記感光体の転写位置に供給し、異なる前記シート供給手段により供給された複数の同じ大きさで同じ向きのシートに前記像形成手段により前記感光体上に形成された画像を前記像転写手段がそれぞれ順次転写するようにこれらの各手段を制御する制御手段を有したことを特徴とする複写装置。

詳細
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[目次]

背景技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の効果
図面の簡単な説明
--

0001
本発明は複数のシート供給手段を備えて効率的な複写動作を行うことができる複写装置に関する。

背景技術

0002
複数の給紙カセットを備えて、原稿の大きさの違いや設定倍率の変化に対応して自動的に、あるいは操作者の操作入力によって最適な転写紙を収納した給紙カセットを選択して、当該給紙カセットから給紙を行う複写機が知られている。かかる複写機においては予め異なる大きさ、あるいは向きの転写紙を複数の給紙カセットに収納させておくことにより、自動的に、あるいは単に操作情報を入力するだけで最適な転写紙が選択されて、その転写紙上に画像が形成されるから、操作者に取って煩わしい給紙カセットの交換操作から解放されるという利便性を有している。

発明が解決しようとする課題

0003
しかしながら、上述の複写機においては複数の給紙カセットを備えることにより給紙部が大きな占有空間を占めるにもかかわらず、それぞれの給紙カセットは異なる大きさ、あるいは向きの転写紙の供給源としてのみ使用されているため、給紙カセットの使用頻度のバラツキが大きく、給紙部全体の使用効率はあまり高くなかった。また、原稿を自動給紙して1枚のコピーを得るのに要する時間を短縮させて複写速度を向上させることが求められているが、原稿や転写紙の給送精度を維持しつつ、紙詰まり等の搬送異常を惹起させずに原稿や転写紙をさらに高速搬送させることは最早限界に達してきている。本発明は従来技術におけるかかる困難に鑑みて成されたものであり、複数のシート供給手段紙カセットを備えて、複写効率とシート供給手段の使用効率を向上させることができる複写装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0004
本発明は上記課題を解決するために、原稿を原稿読取位置まで搬送し、原稿読取装置による原稿画像の読み取り後、原稿を排出させる、原稿の搬送方向に垂直な方向に複数個並設された原稿自動搬送手段と、収納部に収納したシートを1枚ずつ搬送して、感光体上に形成された画像と同期させて感光体の転写位置に供給する、感光体の移動方向に垂直な方向に複数個並設されたシート供給手段と、各々の原稿自動搬送手段およびシート供給手段を独立駆動させる駆動手段と、それぞれ収納部に収納した同じ大きさで同じ向きのシートを複数の異なるシート供給手段が駆動手段により独立駆動されて感光体の転写位置に供給し、像形成手段が感光体上に複数の同じ画像を形成し、像転写手段がそれらの同じ画像をシート供給手段により供給された複数の同じ大きさのシートにそれぞれ転写するようにこれらの各手段を制御する制御手段を有したものである。

0005
制御手段は複数のシート供給手段が駆動手段により独立して、かつ、付勢されるシート供給手段が順次変更されて駆動され、それぞれ収納部に収納した同じ大きさで同じ向きのシートを感光体の転写位置に供給し、異なるシート供給手段により供給された複数の同じ大きさで同じ向きのシートに像形成手段により感光体上に形成された画像を像転写手段がそれぞれ順次転写するようにこれらの各手段を制御するものであっても良い。

0006
各々の原稿自動搬送手段は駆動手段により独立駆動されてそれぞれ原稿を原稿読取位置まで搬送し、原稿読取装置による原稿画像の読み取り後、原稿を排出させる。像形成手段は原稿読取装置が読み取った原稿画像に基づいて感光体上に画像を形成させる。各々のシート供給手段は駆動手段により独立駆動されてそれぞれ収納部に収納した同じ大きさで同じ向きのシートを1枚ずつ搬送して、感光体上に形成された画像と同期させて感光体の転写位置に供給する。あるいは、各々のシート供給手段は付勢される順序が順次変更されて駆動手段により独立して駆動され、それぞれ収納部に収納した同じ大きさで同じ向きのシートを感光体の転写位置に供給する。像転写手段は感光体上に形成された画像を転写位置に供給されたシート上にそれぞれ転写させる。制御手段はシート供給手段のシート供給動作、像形成手段の像形成動作および像転写手段の像転写動作をそれぞれ制御する。

0007
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1および図2はそれぞれ本発明の第1の実施例に係るデジタル複写機の露光走査部2、作像部3、給紙部4の概略を示す構成図および原稿読取(SC)部の概略を示す模式図である。図3および図4はそれぞれ原稿読取部1の入口カバー14を解放した時の原稿挿入部の斜視図および平面図である。これらの図に示すように、原稿挿入口の外縁中央部には中央センサー103、挿入方向に向かってその左側および右側にそれぞれ5個および4個の紙サイズセンサー104〜112が設けられ、さらに、その外側には左および右検知センサー113,114が設けられている。中央センサー103が原稿を検知すると、原稿照明ランプ52が点灯し、左または右検知センサー113,114が原稿を検知すると、原稿搬送異常として紙詰まり信号が送出される。中央センサー103の下流側には挿入センサー101、レジストセンサー102が順に配置され、挿入センサー101が原稿を検知すると、原稿の搬送が開始され、レジストセンサー102は原稿の長さおよび原稿の紙詰まりを検知する。

図1
図1 図2
図2 図3
図3 図4
図4
0008
図5および図6はそれぞれ原稿読取部1の原稿読取位置近傍の斜視図および側面図である。搬送される原稿はバックアップローラー12によりコンタクトガラス11に密着させられ、原稿がコンタクトガラス11上面から浮き上がるのが防がれている。まず、操作部で後述するプリント(スタート)キー416が押下されることにより、原稿テーブル51上に載置された原稿が原稿読取部1内に取り込まれると、原稿が原稿読取位置に向かって搬送される。原稿がコンタクトガラス11とバックアップローラー12の間を通過する時に原稿照明ランプ52によって照明され、その反射光がレンズ53を経て電荷結合素子アレー(CCDA)54上に結像する。原稿画像が読み取られてCCDA54から出力された画像信号は画像処理部に送られて画像処理され、後述するメモリ基板602に対応する画像メモリを介して、露光走査部2に送出される。

図5
図5 図6
図6
0009
露光走査部2では図示しないレーザーダイオードが画像処理部から送られた記録信号に従って発光制御される。レーザー光はポリゴンモーター22によって高速回転するポリゴンミラー21により偏向させられ、fθレンズ23、複数のミラー24を経て作像部3の感光体ドラム25面を照射する。感光体ドラム25は原稿が原稿読取部1内に挿入され、あるいは、プリントキー416が押下されることにより回転を開始するメインモーターに駆動されて回転し始める。回転する感光体ドラム25の書き込み開始位置がレーザー書き込み位置に到達する前に、クリーニング装置26によって残存するトナーが除去され、帯電チャージャー27によって高電位が付与されている。感光体ドラム25上に形成される潜像は画像域がレーザー光照射によって除電され、低電位域となり、非画像域がそのまま高電位域として維持されることにより形成される電位分布形状である。潜像は現像装置28によって現像され、転写チャージャー29によってトナー像が給紙部4から搬送される転写紙上に転写される。その後、転写紙は分離チャージャー30によって感光体ドラム25から分離され、搬送ベルト60によって定着ローラー61に送られる。定着ローラー61によりトナーが定着された転写紙はさらに搬送され、排紙トレイ13に排出されるか、両面ユニット62に送られる。

0010
図7は複写機の全体制御を行う制御系のブロック図である。図に示すように、システムコントローラー(SCON)500にはスキャナー(SC)制御回路301、操作部制御回路400、メモリー制御回路601およびプリンター制御回路701が接続されており、互いに制御信号の授受を行っていて、SCON500が各制御回路をそれぞれ制御することにより複写機全体の制御と共に、原稿画像の読み取りおよび書き込みの制御を行う。メモリー制御回路601およびプリンター制御回路701にはそれぞれ画像メモリーを構成するメモリー基板602および書込制御回路702が接続されており、それぞれ画像データの記憶と読み出しおよび感光体ドラム25上の潜像の形成の制御を行う。図8は操作部制御回路400のブロック図、図9は操作パネルの平面図である。操作部制御回路400では操作部CPU401にシリアル通信コントローラー402、時計素子403、RAM404、ROM405、DIPスイッチ406、VRAM407、CGROM408、I/O409、LCD制御素子410、操作パネル13がそれぞれ接続されており、各素子は操作部CPU401からの制御信号によって制御される。また、操作パネル13は図9に示すように、LCD(液晶表示素子)414、タッチパネルキー415、プリントキー416、ストップキー417、割り込みキー418、モードクリアキー419、数値入力キー420、音声発生素子421を備えている。操作部CPU401はROM405に格納されている制御プログラムに従って、制御に必要な情報をRAM404に書き込み、読み出しながら全体を制御する。具体的には操作パネル13上の上述の各入力キーから入力された入力情報またはDIPスイッチ406からの操作情報をI/O409を介してSCON500へ送信すると共に、SCON500から送信されてきたコマンド情報を判断して、CGROM408に予め記憶させてあるLCD表示パターン情報を読み出してVRAM407に書き込み、LCD制御素子410に表示指令信号を出力する。LCD制御素子410は操作部CPU401から送られた表示指令信号に応じてVRAM407に書き込まれたLCD表示パターン情報をLCD414に表示させる。時計素子403は操作部CPU401から送られた制御信号によって時間を計測し、計測値を操作部CPU401に出力するタイマー機能と共に、日時を計時して計時情報を出力するカレンダー機能をも有している。音声発生素子421はI/O409を介して操作部CPU401から音声データと音声出力信号を受信すると、音声信号を合成して音声等の合成音として出力する。

図7
図7 図8
図8 図9
図9
0011
図10および図11はそれぞれ給紙部4の側面図および正面図である。給紙ローラー駆動軸40には3つの給紙ローラー36a,36b,36cが所定間隔を置いて取り付けられ、それに対する回転駆動力は駆動軸41に所定間隔を置いて取り付けられた3つの駆動ギヤ31a,31b,31cにそれぞれ噛合する3つの給紙ローラー駆動ギヤ34a,34b,34cおよびそれぞれに連結した電磁クラッチ35a,35b,35cを介して伝達される。駆動軸41の前端(図10で右端)には駆動ギヤ32が取り付けられ、駆動軸41に対する回転駆動力は駆動ギヤ32に噛合する駆動伝達ギヤ33を介して図示しない給紙駆動モーターから伝達される。給紙ローラー36a,36b,36cはそれぞれ給紙ベルト39a,39b,39cを介して3つの給紙従動ローラー37a,37b,37cと圧接している。給紙ベルト39a,39b,39cは給紙従動ローラー37a,37b,37cと給紙コロ38a,38b,38cの間に架け渡されており、給紙ローラー36a,36b,36cとの接触摩擦力により周回し、給紙従動ローラー37a,37b,37cおよび給紙コロ38a,38b,38cに回転力を付与している。給紙ベルト39a,39b,39cは上述のように、給紙従動ローラー37a,37b,37cから給紙コロ38a,38b,38cへの駆動力伝達機能を有すると共に、図11に示すように、後述する給紙カセットの押上板652上に載置された転写紙P束の最下紙の前縁に接触して接触摩擦力により取り出し、給紙ローラー36a,36b,36c側に搬送する用紙搬送機能をも有している。なお、後述する巻回紙軸に巻回された巻回紙を給紙する場合は、その先端を給紙ローラー36a,36b,36cとの挟持部に案内する巻回紙案内機能をも果たす。

図10
図10 図11
図11
0012
図12はレジストローラーおよびその駆動系を示す側面図、図13はレジストローラー駆動ギヤからレジストローラーに駆動力を伝達する駆動力伝達部の軸方向に沿った断面図である。レジストローラー駆動軸50には所定間隔を置いて3つのレジストローラー47a,47b,47cが取り付けられ、駆動軸49に所定間隔を置いて取り付けられた3つの駆動ギヤ44a,44b,44c、それらにそれぞれ噛合する3つのレジストローラー駆動ギヤ45a,45b,45cおよびそれらにそれぞれに連結した電磁クラッチ46a,46b,46cを介して回転駆動力が伝達される。駆動軸49の前端(図12で右端)には駆動ギヤ43が取り付けられ、図示しないレジストローラー駆動モーターから駆動ギヤ43に噛合する駆動伝達ギヤ42を介して駆動軸49に回転駆動力が伝達される。また、図13に示すように、レジストローラー47はベアリング51を介してレジストローラー駆動軸50に支持されており、従動レジストローラー48も同様にベアリング53を介して従動レジストローラー軸52に支持されている。従って、従動レジストローラー48a,48b,48cはそれぞれ電磁クラッチ46a,46b,46cの断続により独立して回転可能なレジストローラー47a,47b,47cに圧接して互いに独立して連れ回るようになっている。

図12
図12 図13
図13
0013
図14は給紙部およびその下流の搬送路を示す模式図である。巻回紙PR が巻回された巻回紙軸を巻回紙軸台66に装着し、巻回紙PR 先端を給紙ローラー36と給紙ベルト39の挟持部に導くことにより、巻回紙装填作業が完了する。操作部の操作により巻回紙給紙が選択された時は、前述の給紙駆動部から駆動力が給紙ローラー36、搬送ローラー68および巻回紙軸に伝達され、巻回紙PR 先端が給紙ローラー36の摩擦搬送力によって下流側搬送路に送られる。巻回紙PR 先端の移動は転写紙搬送路に沿って配置された複数の転写紙検知センサー80によって検知される。巻回紙PR 先端が最上流に位置する転写紙検知センサー80によって検知された後、所望の用紙長さに対応する時間後、図示しないカッター駆動部から駆動力が巻回紙カッター67に伝達され、巻回紙PR が切断される。その後、カッター駆動部の駆動が解除され、切断された巻回紙片が単葉紙と同様に転写紙搬送路下流側に搬送される。単葉紙給紙が選択された時は、指定された1つ、または複数の給紙カセット65から給紙カセット65毎に独立駆動可能な給紙コロ38および給紙ベルト39によって単葉紙の転写紙が取り出され、搬送路下流側に搬送される。なお、転写紙検知センサー80は搬送路に沿って、転写紙搬送方向に最短用紙長さより短い間隔で、また、転写紙搬送方向に直角の方向にも並行搬送可能な転写紙の搬送位置に対応してそれぞれ複数個配置されている。図15は給紙トレイの底面に設けられた用紙サイズ検知センサーの用紙サイズ検知機構を示す模式図である。図15(a) に示すように、絶縁体で形成された給紙トレイ底面640上に上流側から第1検知導体85、第2検知導体86、第3検知導体87および紙有無センサー88が配置されている。第1検知導体85および第3検知導体87間には直流電圧が印加されるようになっており、一方、図15(b) に示すように、給紙カセット65の裏面には第2検知導体86に対応する位置に導体651が設けられ、さらに、転写紙搬送方向に沿って導体652,653が設けられている。そして導体651と導体652、導体652と導体653の間には前記直流電圧を分圧する分圧抵抗654,655が接続されている。この分圧抵抗654,655は給紙カセット65内に収納される転写紙Pの搬送方向長さに応じた固有の抵抗比を持つように設定されている。プリンター制御回路701はコネクター89を介して複写機本体制御回路に接続される第1ないし第3検知導体85〜87、および紙有無センサー88の電圧変動を監視して給紙カセット65内に収納された転写紙Pの大きさを判定する。

図14
図14 図15
図15
0014
次に、給紙部4の給紙動作を説明する。まず、操作部の操作パネル13で複写モード等の操作情報が入力されると、紙サイズセンサー104〜112によって検知された給紙トレイ64内の各給紙カセット65に収納されている転写紙Pの大きさの情報と、紙有無センサー88により検知された転写紙Pの有無の情報がプリンター制御回路701に伝達される。プリンター制御回路701はこれらの情報に基づいて、1つ、または、複数の給紙カセット65を選択して、給紙部4に給紙カセット選択信号および給紙駆動信号を出力する。給紙部4では給紙駆動信号を受信することにより、給紙駆動モーターが回転を開始し、その回転駆動力が駆動ギヤ32および駆動伝達ギヤ33を介して駆動軸41に伝達される。また、給紙カセット選択信号の受信により、当該電磁クラッチ35が付勢され、当該給紙カセット65内の転写紙Pの取り出しを行う給紙ベルト39の周回移動を可能にする。これと共に、選択された給紙カセット65から転写紙P束の最下紙が取り出され、給紙ベルト39に搬送されて、給紙ローラー36との挟持部に導かれ、さらに、レジストローラー47へと送られる。なお、複数の給紙カセット65が選択された場合、選択された給紙カセット65が同一の給紙トレイ64内のものならば、対応する電磁クラッチ35は同時に付勢され、異なる給紙トレイ64内のものならば、給紙ローラー36からレジストローラー47までの距離の搬送時間の差だけ電磁クラッチ35の付勢タイミングを前後させる。また、選択された転写紙Pの種類が単葉紙でなく、連続した巻回紙PR であった場合は、各電磁クラッチ35は同時に付勢され、給紙ベルト39と給紙ローラー36によって所定の距離だけ搬送された後、必要な転写紙Pの長さに切断される。なお、巻回紙の先端が給紙ベルト39に接触することにより、給紙ベルト39との摩擦力で給紙ローラー36との挟持部に搬送され、挟持部への円滑な食い込み動作が行われる。

0015
図16は給紙部の給紙カセット装填部の構成を示す概念図である。図に示すように、給紙カセット装填部61には巻回紙装填部600の下部に2段に、かつ、それぞれ3つの給紙口上(左、中、右)611〜613,下(左、中、右)614〜616が開口している。この上段の給紙口上(左、中、右)611〜613、または下段の給紙口下(左、中、右)614〜616には同一または異なる大きさおよび向きの転写紙Pを収納した給紙カセット65がそれぞれ、あるいは複数の給紙口間に跨がって装填可能になっている。図18は給紙カセット装填部61に実際に給紙カセット65を装填した具体例を示す側面図である。給紙カセット装填部61に装填可能な最大給紙幅はA0サイズ横給紙の値に設定されているので、例えば、給紙する転写紙Pの大きさをA3サイズ以下に限定すると、図19に示すような様々な給紙カセット65の組み合わせが可能になる。このように、給紙カセット装填部61に複数の同一のまたは異なる用紙サイズ(向きを含む)の給紙カセット65を装填して、複数の給紙カセット65より同時に給紙しながら同時に複写する同時コピーモードを選択することにより、複写作業効率を向上させることができる。なお、本実施例では給紙カセット65の種類(用紙サイズ、向き)は紙サイズセンサー104〜112によって検知されていて、原稿読取部1で読み取られた原稿の大きさと、操作部で選択された変倍率によって決まる転写紙の大きさが一致した転写紙を収納した給紙カセット65が自動的に選択される自動用紙選択(APS)モード、および読み取られた原稿画像の大きさに対して指定した転写紙Pの大きさの範囲に自動的に拡大・縮小する自動用紙指定変倍(AMS)モードを選択できるようになっている。

図16
図16 図18
図18 図19
図19
0016
図17は給紙カセット装填部61に給紙カセット〔1〕,〔2〕,〔3〕が装填された時の書込制御回路702の内部回路である書込信号発生回路を示したものであり、図56はその各動作信号のタイミングチャートである。図56において、(a) は1フレームの書き込み範囲、(b) は1ラインの書き込み範囲を示す。図17において、書込信号発生回路(1) 711,(2) 712,(3) 713はそれぞれ3つの給紙カセット〔1〕,〔2〕,〔3〕から供給された転写紙に画像形成される画像に対応する書込信号を発生させる回路であって、プリンター制御回路701からの制御に従って、それぞれのポリゴンモーター22の回転に同期したポリゴン同期信号PMSYNCに基づいて、主走査有効信号LGATE(1),(2),(3) 、副走査有効信号FGATE(1),(2),(3) を生成し、これらの信号をオアゲート714,715およびアンドゲート716,717,718に出力する。アンドゲート716,717,718にはSCON500の制御により画像メモリー(602)から読み出された画像信号VDATA1,2,3がそれぞれ入力され、書込信号発生回路(1) 711,(2) 712,(3) 713から出力された主走査有効信号LGATE(1),(2),(3) との論理積が取られることにより、給紙カセット〔1〕,〔2〕,〔3〕から供給された転写紙に画像形成するための画像信号VDATA1’,2’,3’だけがそれぞれ抽出される。なお、1部コピーの場合は画像信号VDATA1,2,3は同一の画像信号になる。書込信号発生回路(1) 711,(2) 712,(3) 713から出力された主走査有効信号LGATE(1),(2),(3) 、副走査有効信号FGATE(1),(2),(3) およびアンドゲート716,717,718から出力された画像信号VDATA1’,2’,3’はそれぞれオアゲート714、715およびオアゲート719で論理和が取られ、主走査有効信号LGATE、副走査有効信号FGATEおよび画像信号VDATAとして出力される。

図17
図17 図56
図56
0017
本実施例では同時コピー動作時、給紙カセット装填部61に装填されている給紙カセットの種類(内部に収納されている転写紙の大きさ、向き)および位置や、それらの選択状況、転写紙の搬送状態をLCD414に表示して、これらの情報を一目で把握できるようになっている。図31は同時コピーモードが選択された時の操作パネル13上のLCD414の表示制御の流れ図、図32および図33はLCD414のそれぞれ待機時および同時コピー動作時の表示内容の具体例を示したものである。図31を参照して、LCD414の表示制御を説明する。まず、同時コピーモードが選択されたかどうかを判定し(S−51)、Yesならば、選択された給紙カセット65の位置および内部に収納されている転写紙の大きさ、向きを数字およびアルファベットで表示(433)すると共に(S−52)、選択されない給紙カセット65の位置および転写紙の大きさ、向きの表示433を消灯させる(S−53)。また、選択された給紙カセット65の給紙枚数も表示(431)する(S−54)(図32参照)。次に、コピー中かどうかを判定し(S−55)、Yesならば、転写紙搬送路近傍に配置された転写紙検知センサー80により搬送中の転写紙の位置を検知し(S−56)、LCD414の転写紙位置表示432を点灯させると共に(S−57)、その転写紙が給紙された給紙カセット65の表示を点減させる(S−58)(図33参照)。ステップS−55の判定結果がNoならば、転写紙の位置表示432を全て消灯させる(S−59)。複写作業が全て終了したら、各給紙カセット65の給紙枚数の合計を合計枚数表示430に表示させる(S−60)。

図31
図31 図32
図32 図33
図33
0018
本実施例においては限られた部数のコピーの仕分けについては、付帯装置として複写機本体から排出された転写紙を仕分ける専用のソーターを備えること無く、本体装置内で転写紙の仕分け動作を行うことができるようになっている。即ち、ソートモードにおいては、図18に示すように、同一の種類の転写紙を収納した給紙カセット65を給紙カセット装填部61に装填して、複写枚数に応じて繰り返し各給紙カセット65から同時に給紙させ、作像を行って排紙トレイ13の異なる位置にそれぞれ排紙堆積させることにより、仕分け処理を行うことができる。図24はソートモードを選択した場合の同時コピー動作制御の流れ図である。前述のように、本実施例は同時コピーモードを選択可能になっているので、コピー動作に先立って同時コピーモードか通常コピーモードかを判定する。即ち、コピー枚数が2枚以上あって(S−1でYes)、同時コピーモードが選択されいる時は(S−2でYes)、コピー枚数が同時コピー可能な枚数であることを確認する(S−3でYes)。さらに、ソートモードが選択されいることを確認し(S−4でYes)、仕分け処理が行われる転写紙が給紙カセット65内に残存しているかどうかを判定して(S−5)、転写紙が残存していれば複数給紙処理(S−6)および複数画像形成処理(S−7)が行われる。このように、ソートモードを選択した場合には給紙が行われている給紙カセットの中、1つでも転写紙が払底してしまった時は誤仕分け動作を防止するため、コピー動作は停止する。なお、ソートモードを選択しない場合には転写紙が払底した給紙カセット65からの給紙は停止させるが、他の給紙カセット65からの給紙は継続させてコピー動作を停止させない。

図18
図18 図24
図24
0019
次に、同時コピーモードが選択された時の複数部転写紙の給紙処理の動作を説明する。図25および図26はそれぞれA3、A4およびB4サイズの転写紙が選択された場合の複数部転写紙給紙処理の流れ図およびタイミングチャートである。図25を参照して、まず、給紙カセット65から転写紙を取り出す給紙処理が行われた後(S−11)、転写紙サイズの判定が行われる(S−12)。転写紙サイズがそれぞれA3、B4およびA4と判定されたならば、それぞれの大きさの転写紙のリピート搬送処理が独立、並行して行われる(S−13,S−14,S−15)。従って、転写紙の搬送動作は図26に示すように、転写紙の大きさによってバラバラに行われる。なお、原稿の搬送は転写紙の搬送に先立って行われ、原稿画像を読み取った画像データが画像メモリ(602)に蓄えられており、各転写紙の搬送毎に画像メモリに蓄えられた画像データが読み出される。次に、コピー枚数カウンターを1だけ減算し(S−16)、その結果、コピー枚数カウンターの値が0より大きな値になっているかどうかを判定する(S−17)。そして、コピー枚数カウンターの値が0になる、即ち、コピー残枚数が無くなるまで上記処理を繰り返す。次に、同時コピーモードで最大サイズ基準の複数部転写紙給紙処理が選択された時の給紙処理の動作を説明する。図27および図28はそれぞれA3、A4およびB4サイズの転写紙が選択された場合の最大サイズ基準複数部転写紙給紙処理の流れ図およびタイミングチャートである。図27を参照して、まず、選択された最大サイズの転写紙を捜す。即ち、選択された転写紙の最大サイズがA3かどうかを判定する(S−18)。その結果がNoならば、転写紙の最大サイズがB4かどうかを判定する(S−19)。さらに、その結果がNoならば、転写紙の最大サイズがA4かどうかを判定する(S−20)。ステップS−18の判定結果がYesならば、A3サイズ転写紙の給紙処理を行い(S−21)、さらに、A3サイズ転写紙のリピート給紙処理を行い(S−22)、コピー枚数カウンターを1だけ減算し(S−23)、コピー残枚数が無くなるまで上記処理を繰り返す(S−24)。ステップS−19またはS−20で選択された転写紙の最大サイズがB4およびA4と判定された場合にも全く同様の処理が行われる(S−25〜S−32)。図28に示すように、この最大サイズ基準の同時コピーモードではサイズの異なる各転写紙のリピート給紙処理の開始タイミングは常に同一になる。

図25
図25 図26
図26 図27
図27 図28
図28
0020
図29は転写紙の紙詰まり処理の動作を示す流れ図である。前述のように、給紙カセット装填部61には1段につき最大で3つの給紙カセット65が装填可能になっているので、転写紙搬送路に沿って配置された複数の転写紙検知センサー80によって中央および両側の転写紙搬送路を搬送される転写紙を検知して、搬送異常をそれぞれJAM検1、JAM検2およびJAM検3として紙詰まり検知を行う。即ち、JAM検1(S−33)、JAM検2(S−34)およびJAM検3(S−35)の何れかがONならば紙詰まり対応処理を行い(S−37)、これらが何れもONでなければ通常の複写処理を行う(S−36)。

図29
図29
0021
図30は操作者が予め特定の給紙カセット65を選択して、その中の転写紙を給紙する選択給紙(SP)モードを選択した場合の同時コピー動作制御の流れ図である。まず、操作者によって操作パネル13上のタッチパネルキー415が操作されることによって、SPモード設定が行われる(S−41)。例えば、給紙カセット装填部61に4つの給紙カセット〔1〕,〔2〕,〔3〕,〔4〕が装填されており、給紙カセット〔3〕内に収納されている転写紙は他の給紙カセット65内の転写紙と著しく紙質が異なるため、SPモード設定により同時コピー給紙が禁止され、さらに、給紙カセット〔1〕−〔2〕および給紙カセット〔1〕−〔4〕の組み合わせ同時給紙が設定されたものとする。次に、プリントキー416が押下されると(S−42でYes)、コピー枚数が2枚以上であって(S−43でYes)、同時コピーモードが選択されいる時は(S−44でYes)、給紙カセット〔1〕−〔2〕より複数給紙処理が行われ(S−45)、複数画像形成処理が行われる(S−46)。SPモード設定は特定の転写紙を必ず1枚使用して複写したい場合等に用いると有益である。

図30
図30
0022
図34ないし図55は給紙口選択処理の流れ図である。これらの図に従って給紙口選択処理動作を説明する。まず、プリントキー416の押下により給紙タイミング信号が発生したかどうかを判断する(S−70)。判断結果がYesならば、原稿の残り枚数が0かどうかを判断する(S−71)。判断結果がNoならば、複写処理に指定された転写紙のサイズデータを取り込む(S−72)。次に、予めタッチパネルキー415の操作により設定されたモードに従ってそれぞれ給紙口選択が行われる。即ち、ソートモードが選択されていれば(S−73でYes)、ソートモード給紙口選択処理が行われ(S−83)、交互給紙モードが選択されていれば(S−74でYes)、交互給紙給紙口選択処理が行われ(S−82)、残量優先給紙モードが選択されていれば(S−75でYes)、残量優先給紙口選択処理が行われ(S−81)、搬送経路優先給紙モードが選択されていれば(S−76でYes)、搬送経路優先給紙口選択処理が行われ(S−80)、手前給紙優先給紙モードが選択されていれば(S−77でYes)、手前給紙優先給紙口選択処理が行われる(S−79)。これらの全てのモードが選択されていない時は指定給紙口選択処理が行われる(S−78)。なお、給紙カセット装填部61のそれぞれ3つの給紙口上(左、中、右)611〜613,下(左、中、右)614〜616にはそれぞれ給紙カセット65が装填されているものとする。図35に移って、選択された給紙カセット65は給紙口上左611に装填されたものかどうかを判断し(S−84)、その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65からの給紙処理を行う(S−87)。ステップS−84の判断結果がNoならば、選択された給紙カセット65は給紙口下左614に装填されたものかどうかを判断し(S−85)、その判断結果がYesならば、給紙口下左614に装填された給紙カセット65からの給紙処理を行う(S−86)。以下、ステップS−88からS−95まで、選択された給紙カセット65は給紙口上中612,下中615,上右613,下右616に装填されたものかどうかの判断と、その判断結果に基づいた各給紙口に装填された給紙カセット65からの給紙処理が同様に行われる。そして、その何れの判断結果もNoならば、コピー処理動作を停止する(S−96)。

図34
図34 図35
図35 図55
図55
0023
次に、上述の給紙口選択処理動作におけるサブルーチンの処理動作をそれぞれの流れ図に従って説明する。図36はステップS−78の指定給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。ステップS−101からS−106までの判断処理では選択された給紙カセット65は給紙口上下(左、中、右)611〜616の何れかに装填されたものかどうかが判断され、それらのいずれかの判断結果がYesならば、ステップS−107からS−112までの判断処理で紙有無センサー88による転写紙無の信号を受信したかどうかが判断される。そして、それらの判断結果がNoならば、ステップS−113からS−118までの処理で該当する各給紙口に装填された給紙カセット65からの給紙処理が行われる。その後、原稿残枚数カウンターの値を1だけ減らして指定給紙口選択処理のサブルーチンの処理を終了する(S−119)。図37ないし図40はステップS−83のソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。まず、搬送方向に向かって左側の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65の給紙フラグCSLがONかどうかを判断し(S−120)、その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−121)。その判断結果がYesならば、紙有無センサー88による転写紙無の信号を受信したかどうかを判断し(S−122)、その判断結果がNoならば、給紙口上左611の給紙カセット65の給紙フラグCSLUを立てる(S−125)。なお、左側の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65の給紙フラグCSLは複写待機状態においてONになっている。ステップS−121の判断結果がNo、または、ステップS−122の判断結果がYesならば、給紙口下左614に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−123)。その判断結果がYesならば、紙有無センサー88による転写紙無の信号を受信したかどうかを判断し(S−124)、その判断結果がNoならば、給紙口下左614の給紙カセット65の給紙フラグCSLDを立てる(S−126)。次に、原稿残枚数カウンターの値を1だけ減らし(S−127)、給紙可能カウンターの値を歩進させる(S−128)。これらの処理が終わるか、ステップS−120、S−123の判断結果がNo、または、ステップS−124の判断結果がYesならば、図38に示すルーチンの処理に移って、ステップS−129からS−137まで中央の給紙口上中612,下中615に装填された給紙カセット65について、また、図39に示すルーチンの処理に移って、ステップS−138からS−146まで右側の給紙口上右613,下右616に装填された給紙カセット65について、上述のステップS−120からS−128までの左側の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65についての給紙可能かどうかの判断と、各フラグの設定およびカウンター値の修正処理と同様の処理を実行する。ステップS−146までの処理が終了すると、図40に示すルーチンの処理に移って、リピート複写枚数が3かどうかを調べ(S−147)、その判断結果がYesならば、給紙可能カウンターの値も同じ3かどうかを調べる(S−148)。その判断結果がYesならば、このルーチンの処理を終了し、判断結果がNoならば、ステップS−158からS−163までの処理で全ての給紙口に装填された給紙カセット65の給紙フラグをリセットして、ソートモードでの複写を不能にする。ステップS−147での判断結果がNoならば、リピート複写枚数が2かどうかを調べ(S−149)、その判断結果がYesならば、給紙可能カウンターの値も同じ2かどうかを調べる(S−150)。判断結果がNoならば、給紙可能カウンターの値が1かどうかを調べる(S−151)。ステップS−150またはS−151の何れかの判断結果がYesならば、左側の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65の給紙フラグCSLがONかどうかを調べる(S−152)。判断結果がNoならば、給紙フラグCSLをリセットする(S−153)。判断結果がYesならば、ステップS−153の処理を行うことなく次のステップに移る。同様に、ステップS−154からS−157までの処理で、中央の給紙口上中612,下中615に装填された給紙カセット65および右側の給紙口上右613,下右616に装填された給紙カセット65について給紙フラグCSCCSRの判断と、その結果に基づくリセット処理を行う。ステップS−150およびS−151での判断結果がNoならば、ステップS−158からS−163までの処理に移って全ての給紙口に装填された給紙カセット65の給紙フラグをリセットする。

図36
図36 図37
図37 図38
図38 図39
図39 図40
図40
0024
図41ないし図43はステップS−82の交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。交互給紙モードでは給紙カセット装填部61に同じ種類の複数の給紙カセット65を装填し、1回の複写動作を終了する毎に給紙を行う給紙カセット65を順次、変えていくことにより、大きな像作成面を有する作像部3の感光体ドラム25や定着ローラー51が不均一な疲労または負荷を受けるのを防止する。まず、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断し(S−164)、その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65を選択する(S−165)。給紙処理が終了した後(S−166)、反復給紙かどうかを判断し(S−167)、その結果がYesならば、次のステップに移り、判断結果がNoならば、このルーチンの処理を終了する。以下、図42に示すルーチンの処理に移って、給紙口上中612に装填された給紙カセット65についてステップS−168からS−171で、図43に示すルーチンの処理に移って、給紙口上右613に装填された給紙カセット65についてステップS−172からS−175で、上述のステップS−164からS−167での給紙口上左611に装填された給紙カセット65に対する給紙処理と同様の処理を実行する。図48はステップS−81の残量優先給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。まず、給紙口上左611、給紙口上中612および給紙口上右613に装填された給紙カセット65のそれぞれの転写紙の残量RVを比較し、給紙口上左611に装填された給紙カセット65の残量RV1が給紙口上中612に装填された給紙カセット65の残量RV2より大きいかどうかを調べる(S−214)。判断結果がYesならば、さらに、給紙口上左611に装填された給紙カセット65の残量RV1が給紙口上右613に装填された給紙カセット65の残量RV3より大きいかどうかを調べる(S−215)。判断結果がYesならば、給紙口上左611の給紙カセット65の給紙フラグCSLUを立てる(S−217)。一方、ステップS−214の判断結果がNoならば、残量RV2が残量RV3より大きいかどうかを調べる(S−216)。判断結果がYesならば、給紙口上中612の給紙カセット65の給紙フラグCSCUを立てる(S−219)。一方、ステップS−215またはS−216の判断結果がNoならば、給紙口上右613の給紙カセット65の給紙フラグCSRUを立てる(S−218)。

図41
図41 図42
図42 図43
図43 図48
図48
0025
図49はステップS−80の搬送経路優先給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。まず、給紙処理は給紙カセット装填部61の上段の給紙カセット65が優先されるように設定されているので、給紙口上左611、給紙口上中612および給紙口上右613に装填された給紙カセット65に指定された大きさの転写紙を収納したものがあるかどうかを判断する(S−220)。その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−222)。その判断結果がYesならば、給紙口上左611の給紙カセット65の給紙フラグCSLUを立てる(S−225)。一方、ステップS−222の判断結果がNoならば、順次、給紙口上中612および給紙口上右613に装填された給紙カセット65に指定された大きさの転写紙を収納したものがあるかどうかを判断し(S−223,S−224)、何れかの判断結果がYesならば、それぞれ給紙フラグCSCU,CSRUを立てる(S−226,S−227)。また、ステップS−220の判断結果がNoならば、給紙口下左614、給紙口下中615および給紙口下右616に装填された給紙カセット65に指定された大きさの転写紙を収納したものがあるかどうかを判断する(S−220)。その判断結果がYesならば、以下、給紙口下左614、給紙口下中615および給紙口下右616に装填された給紙カセット65についてステップS−228からS−233で、上述のステップS−222からS−227までの処理とほぼ同様の処理を実行するが、説明が重複するのでこれを省略する。

図49
図49
0026
図50はステップS−79の手前給紙口優先選択処理のサブルーチンの流れ図である。まず、給紙処理は給紙カセット装填部61の手前(搬送方向に向かって左側)の給紙カセット65が優先されるように設定されているので、給紙口上左611および給紙口下左614に装填された給紙カセット65に指定された大きさの転写紙を収納したものがあるかどうかを判断する(S−234)。その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−235)。その判断結果がYesならば、給紙口上左611の給紙カセット65の給紙フラグCSLUを立てる(S−236)。一方、ステップS−235の判断結果がNoならば、給紙口下左614に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−237)。その判断結果がYesならば、給紙口下左614の給紙カセット65の給紙フラグCSLDを立てる(S−238)。ステップS−234の判断結果がNoならば、以下、ステップS−239からS−248で、順次、中央の給紙口上中612,下中615および奥側(搬送方向に向かって右側)の給紙口上右613,下右616に装填された給紙カセット65について、上述のステップS−234からS−238までの手前の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65について行われた処理とほぼ同様の処理を実行するが、説明が重複するのでこれを省略する。

図50
図50
0027
前述のように、同時コピーによって複数の原稿が読み取られ、電気信号に変換された画像データは一旦、画像メモリー(602)に保存された後、読み出され、露光走査部2のレーザーダイオードで光信号に変換される。画像メモリー(602)への画像データの書き込みに際しては隣接する給紙カセット65の転写紙の画像位置合わせのために、画像メモリー(602)の書き込み幅が調整される。以下、画像メモリー(602)の書き込み幅の計算方法について説明する。図51は給紙トレイ64上に搭載された第1〜第3給紙カセット65a,65b,65c内の転写紙と給紙コロ38a,38b,38cの空間的位置関係を示した模式図である。第1〜第3給紙カセット65a,65b,65c内の転写紙の横幅wa,wb,wcは前述のように、予め用紙サイズ検知センサーによって検知されており、最大書込可能幅をAとした時、給紙コロ38a,38b,38cの中央位置は主走査方向の始点からそれぞれ 5/6A, 3/6A, 1/6Aとなることから、図において、主走査方向の書込可能領域の左端から第3給紙カセット65cの転写紙の左端までの距離xと、第3給紙カセット65cと第2給紙カセット内の転写紙間の距離yと、第2給紙カセット65cと第1給紙カセット内の転写紙間の距離zはそれぞれ次の算式により算出される。 x= 1/6A− 1/2wc y=(3/6A− 1/2wb) −(1/6A+ 1/2wc) z=(5/6A− 1/2wa) −(3/6A+ 1/2wb) ただし、x,y,z>0 なお、x,y,zの算出結果が0または負になった場合には、操作パネル13上のLCD414画面に給紙エラーが表示されるようになっている。図52は画像メモリー内の画像情報書込領域の範囲を示す表図である。図に示すように、距離xの間、各転写紙間の距離y,zの間、および転写紙の存在しない部分の領域に対応する画像メモリー(602)内の領域には画像情報が書き込まれず、0データが書き込まれる。画像メモリーへの画像情報の書き込み方法を説明する。図53は画像情報の書き込み処理の流れ図である。第1〜第3給紙カセット65〔1〕,65〔2〕,65〔3〕に収納される転写紙の大きさおよび給紙方向は、例えば、A3横、A3縦、A4縦のように、それぞれ異なる場合もあるので、まず、用紙サイズ検知センサーによって第1〜第3給紙カセット65〔1〕,65〔2〕,65〔3〕に収納される転写紙の大きさおよび給紙方向を検知する(S−61)。次に、距離x、各転写紙間の距離y,zの値を算出した後(S−62)、それらの値が0または負かどうかを判定し(S−63)、その判定結果がYesならば、操作パネル13上のLCD414画面に給紙エラーを表示する(S−64)。判断結果がNoならば、選択された転写紙に対応する画像情報格納領域を算出し(S−65)、主走査方向の最大幅の転写紙に対応する領域に画像情報を書き込む(S−66)。次に、書き込み範囲が副走査方向の最大幅の転写紙に相当する範囲を越えたかどうかを判定し(S−67)、その判定結果がYesならば、画像メモリー(602)内の他の転写紙に対応する領域に転写紙の大きさ分だけの画像情報を複写する(S−68)。その後、画像形成される転写紙に対応する画像メモリー(602)内の領域以外は全て0データを書き込み、感光体ドラム25上に無駄なデータが書き込まれるのを防止する(S−69)。

図51
図51 図52
図52 図53
図53
0028
図54は第2給紙カセット65〔2〕が主および副走査方向の最大幅の転写紙を収納していた場合の第1および第3給紙カセット65〔1〕,65〔3〕の主走査方向の画像情報複写領域を示す表図である。なお、本実施例では1回の原稿走査で複数の画像情報を読み取り、それぞれ画像メモリー(602)の異なる領域に書き込むようにしたが、異なる画像毎に原稿を走査して、例えば、変倍等の画像処理を施した後、画像メモリー(602)の異なる領域に書き込むようにしても良い。また、画像メモリー(602)に格納された異なる画像毎の画像データに各々変倍等の画像処理を施した後、作像部3に出力させるようにすることもできる。ところで、本実施例はA0サイズ2頁分の画像メモリー(602)を備えているので、複数原稿を同時複写する場合は原稿テーブル51上に載置された複数原稿が原稿照明ランプ52によって照明され、CCDA54によって読み取られると、画像データは2頁目の画像メモリー(602)に書き込まれる。2頁目の画像メモリー(602)の画像情報格納領域は紙サイズセンサー104〜112で検知した転写紙の大きさ情報に従って、上述の画像メモリー(602)の書き込み幅の計算方法と同様の算出方法で算出され、同様にして1頁目の画像メモリー(602)に複写される。なお、操作パネル13での操作により、画像メモリー(602)に格納された画像データに任意の文字、数字等のデータを書き込むようにすることもできる。

図54
図54
0029
ソートモード選択時には設定されたコピー枚数によって異なる画像データ書込処理が行われる。図55はソートモード選択時のコピー枚数対応画像データ書込処理を示す流れ図である。まず、設定されたコピー枚数の値が2以上かどうかを判定し(S−250)、その判定結果がYesならば、同時コピーが可能かどうかを判断する(S−251)。その判断結果がYesならば、ソートモードが選択されているかどうかを判断する(S−252)。その判断結果がYesならば、設定されたコピー枚数は同時コピーが可能な枚数かどうかを判定し(S−253)、その判定結果がYesならば、警告表示を消燈し(S−254)、判断結果がNoならば、警告表示を点灯する(S−255)。さらに、設定コピー枚数をコピー数に代入し(S−256)、同時コピー可能枚数を設定コピー枚数に代入する(S−257)。また、ステップS−252の判断結果がNoならば、警告表示が点灯しているかどうかを判定し(S−258)、その判定結果がYesならば、警告表示を消燈し(S−259)、コピー数を設定コピー枚数に代入する(S−260)。

図55
図55
0030
図20は本発明の第2の実施例に係る読取部の概略を示す構成図、図21はその可動ガイド板の支持部を拡大して示す平面図である。本実施例は原稿テーブル51上に原稿の搭載位置を規制し、原稿を取り込み口方向に案内する、移動軸18に沿って移動可能な3つの可動ガイド板15(a,b,c)を備えており、ガイド板収納部17の側壁を基準として、この側壁からの移動距離を計測し、移動距離によって原稿幅を検知し、側壁からの所定距離の範囲の可動ガイド板15の数によって原稿束の数を検知する。また、原稿の有無は可動ガイド板15の原稿端ガイド板16側の主面の下部に設けた原稿有無センサー19により検知し、検知した原稿有無情報を操作パネル13のLCD414に表示する。このように、本実施例では使用しない可動ガイド板15はガイド板収納部17内に収納されるので、無用の可動ガイド板15が原稿テーブル51上に滞留せず、原稿読取部1の操作性と見栄えの優れたものになっている。図22および図23はそれぞれ可動ガイド板15の移動距離計測手段を構成する計測抵抗体を示す模式図および移動距離計測状態を示す模式図である。図22に示すように、計測抵抗体181(a,b,c)は移動軸18の絶縁体で形成された基体180の長手方向に沿って3本平行に埋設されており、それぞれ一端が電源に接続され、他端が接地されている。また、図23に可動ガイド板15a,15b,15cに対応して(a),(b) および(c) に示すように、それぞれの可動ガイド板15a,15b,15cには計測抵抗体181a,181b,181cにそれぞれ接触する接触導体151a,151b,151cが設けられていて、接触導体151a,151b,151cの電位がSC制御回路301に伝達され、ガイド板収納部17の側壁からの可動ガイド板15a,15b,15cの移動距離および所定距離の範囲内の有無がそれぞれ計測または検知される。

図20
図20 図21
図21 図22
図22 図23
図23
0031
本実施例における給紙口選択処理における交互給紙動作は給紙枚数の少ない順に交互給紙を行うように設定されている。図44ないし図47の交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図を参照して交互給紙動作を説明する。まず、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断し(S−176)、その判断結果がYesならば、紙有無センサー88による転写紙無の信号を受信したかどうかを判断し(S−177)、その判断結果がNoならば、給紙口上左611の給紙カセット65の使用フラグを立てる(S−178)。ステップS−178の処理が終了、ステップS−176の判断結果がNoまたはステップS−177の判断結果がYesならば次のステップS−179に移る。以下、給紙口上中612に装填された給紙カセット65についてステップS−179からS−181で、給紙口上右613に装填された給紙カセット65についてステップS−182からS−184で、上述のステップS−176からS−178での給紙口上左611に装填された給紙カセット65に対する処理と同様の処理を実行する。図45に示すルーチンの処理に移って、給紙口上左611、給紙口上中612および給紙口上右613に装填された給紙カセット65のそれぞれの給紙カウンターの値CTを比較し、給紙口上左611に装填された給紙カセット65の給紙カウンターCT1の値が一番小さいかどうかを調べる(S−185)。判断結果がNoならば、さらに、給紙口上中612に装填された給紙カセット65の給紙カウンターCT2の値が一番小さいかどうかを調べる(S−186)。判断結果がNoならば、さらに、給紙口上右613に装填された給紙カセット65の給紙カウンターCT3の値が一番小さいかどうかを調べる(S−187)。その結果、ステップS−185の判断がYesならば、給紙口上左611の給紙カセット65の使用フラグがONかどうかを調べる(S−188)。判断結果がYesならば、給紙フラグCSLUを立てる(S−189)。その後、給紙カウンターCT1の値を歩進させ(S−190)、原稿残枚数を1減じる(S−191)。原稿残枚数を調べて、それが0でなければ次のステップに移る(S−192)。以下、給紙口上中612に装填された給紙カセット65についてステップS−193からS−195で、給紙口上右613に装填された給紙カセット65についてステップS−196からS−197で、上述のステップS−188からS−192での給紙口上左611に装填された給紙カセット65に対する処理と同様の処理を実行する。ステップS−186の判断がYesならば、図46に示すルーチンの処理に移り、ステップS−187の判断がYesならば、図47に示すルーチンの処理に移って上述のステップS−188からS−197までの処理とほぼ同様の処理を実行するが、説明が重複するのでそれを省略する。

図44
図44 図45
図45 図46
図46 図47
図47
発明の効果

0032
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、原稿の搬送方向に垂直な方向に原稿自動搬送手段を、感光体の移動方向に垂直な方向にシート供給手段をそれぞれ複数個並設させ、さらに、各々の原稿自動搬送手段およびシート供給手段を独立駆動させ、それぞれ収納部に収納した同じ大きさで同じ向きのシートを感光体の転写位置に供給して感光体上に複数の同じ画像を形成し、供給された複数の同じ大きさのシートにそれらの同じ画像をそれぞれ転写するように制御するようにしたので、複数枚の原稿の画像を読み取って、異なるシート供給手段により供給されたそれぞれのシート上に同じ画像を形成させて、それぞれの読み取り順に複数部のコピーを作成することができるから、シート供給手段の使用効率と複写装置の複数部のコピーの複写効率を向上させることができる。請求項2記載の発明によれば、原稿の搬送方向に垂直な方向に原稿自動搬送手段を、感光体の移動方向に垂直な方向にシート供給手段をそれぞれ複数個並設させ、さらに、各々の原稿自動搬送手段およびシート供給手段を独立駆動させ、かつ、付勢されるシート供給手段を順次変更して、それぞれ収納部に収納した同じ大きさで同じ向きのシートを感光体の転写位置に供給して、感光体上に形成された画像を異なるシート供給手段により供給されたそれぞれのシート上に順次転写するように制御したので、複写動作毎に、異なるシート供給手段のそれぞれの転写位置に対応して、感光体上に形成される画像の形成位置が異なるから、シート供給手段を効率的に使用でき、コピー1枚当たりの複写速度を向上させることができると共に、感光体や定着装置の使用劣化を可及的に減少させることができる。

図面の簡単な説明

0033
図1 本発明の第1の実施例に係るデジタル複写機の概略を示す構成図である。 図2 原稿読取(SC)部の概略を示す模式図である。 図3 原稿読取部の入口カバーを解放した時の原稿挿入部の斜視図である。 図4 同じく、その平面図である。 図5 原稿読取部の原稿読取位置近傍の斜視図である。 図6 同じく、その側面図である。 図7 複写機の全体制御を行う制御系のブロック図である。 図8 操作部制御回路のブロック図である。 図9 操作パネルの平面図である。 図10 給紙部の側面図である。 図11 同じく、正面図である。 図12 レジストローラーおよびその駆動系を示す側面図である。 図13 レジストローラーに駆動力を伝達する駆動力伝達部の軸方向に沿った断面図である。 図14 給紙部およびその下流の搬送路を示す模式図である。 図15 用紙サイズ検知センサーの用紙サイズ検知機構を示す模式図である。 図16 給紙部の給紙カセット装填部の構成を示す概念図である。 図17 書込信号発生回路図である。 図18 給紙カセット装填部に給紙カセットを装填した具体例を示す側面図である。 図19 様々な給紙カセットの組み合わせの可能性を示した説明図である。 図20 本発明の第2の実施例に係る読取部の概略を示す構成図である。 図21 その可動ガイド板の支持部を拡大して示す平面図である。 図22 可動ガイド板の計測抵抗体を示す模式図である。 図23 同じく、その移動距離計測状態を示す模式図である。 図24 ソートモードを選択した場合の同時コピー動作制御の流れ図である。 図25 複数部転写紙給紙処理の流れ図である。 図26 同じく、そのタイミングチャートである。 図27 最大サイズ基準複数部転写紙給紙処理の流れ図である。 図28 同じく、そのタイミングチャートである。 図29 転写紙の紙詰まり処理の動作を示す流れ図である。 図30 選択給紙(SP)モードを選択した場合の同時コピー動作制御の流れ図である。 図31 同時コピーモードが選択された時のLCDの表示制御の流れ図である。 図32 待機時のLCDの表示内容の具体例を示した説明図である。 図33 同時コピー動作時のLCDの表示内容の具体例を示した説明図である。 図34 給紙口選択処理の流れ図である。 図35 図34に続く給紙口選択処理の流れ図である。 図36 指定給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図37 ソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図38 図37に続くソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図39 図38に続くソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図40 図39に続くソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図41 交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図42 図41に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図43 図42に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図44 本発明の第2の実施例に係る交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図45 図44に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図46 図45に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図47 図45に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図48 残量優先給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図49 搬送経路優先給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図50 手前給紙口優先選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図51 第1〜第3給紙カセット内の転写紙と給紙コロの空間的位置関係を示した模式図である。 図52 画像メモリー内の画像情報書込領域の範囲を示す表図である。 図53 画像情報の書き込み処理の流れ図である。 図54 第1および第3給紙カセットの主走査方向の画像情報複写領域を示す表図である。 図55 ソートモード選択時のコピー枚数対応画像データ書込処理を示す流れ図である。 図56 書込信号発生回路の各動作信号のタイミングチャートである。

図1
図1 図10
図10 図11
図11 図12
図12 図13
図13 図14
図14 図15
図15 図16
図16 図17
図17 図18
図18
その他の画像は本文中のリンクかPDFからご覧ください

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0034
1 原稿読取部 2 露光走査部 3 作像部 4 給紙部 13 操作パネル 25 感光体ドラム 36(a,b,c) 給紙ローラー 38(a,b,c) 給紙コロ 47(a,b,c) レジストローラー 54 CCDA 61 給紙カセット装填部 64 給紙トレイ 65 給紙カセット 301 SC制御回路 500 SCON 601 メモリー制御回路 602 メモリー基板(画像メモリー) 611〜613,614〜616 給紙口 701 プリンター制御回路 702 書込制御回路 711〜713 書込信号発生回路

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※以下の情報は公開日時点(2004年10月22日)のものです。
目的
複数のシート供給手段紙カセットを備えて、複写効率とシート供給手段の使用効率を向上させることができる複写装置を提供する。

構成
感光体ドラム25の回転軸方向に沿って複数の自動原稿搬送装置の原稿搬送路と、複数の給紙カセット65の転写紙搬送路を設け、原稿および転写紙をそれぞれの搬送路に沿って独立して並行搬送できるようにした。

概要 この情報を共有
※この項目の情報は公開日時点(2004年10月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります
背景


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複数の給紙カセットを備えて、原稿の大きさの違いや設定倍率の変化に対応して自動的に、あるいは操作者の操作入力によって最適な転写紙を収納した給紙カセットを選択して、当該給紙カセットから給紙を行う複写機が知られている。かかる複写機においては予め異なる大きさ、あるいは向きの転写紙を複数の給紙カセットに収納させておくことにより、自動的に、あるいは単に操作情報を入力するだけで最適な転写紙が選択されて、その転写紙上に画像が形成されるから、操作者に取って煩わしい給紙カセットの交換操作から解放されるという利便性を有している。

概要

複数のシート供給手段紙カセットを備えて、複写効率とシート供給手段の使用効率を向上させることができる複写装置を提供する。

感光体ドラム25の回転軸方向に沿って複数の自動原稿搬送装置の原稿搬送路と、複数の給紙カセット65の転写紙搬送路を設け、原稿および転写紙をそれぞれの搬送路に沿って独立して並行搬送できるようにした。

目的

しかしながら、上述の複写機においては複数の給紙カセットを備えることにより給紙部が大きな占有空間を占めるにもかかわらず、それぞれの給紙カセットは異なる大きさ、あるいは向きの転写紙の供給源としてのみ使用されているため、給紙カセットの使用頻度のバラツキが大きく、給紙部全体の使用効率はあまり高くなかった。また、原稿を自動給紙して1枚のコピーを得るのに要する時間を短縮させて複写速度を向上させることが求められているが、原稿や転写紙の給送精度を維持しつつ、紙詰まり等の搬送異常を惹起させずに原稿や転写紙をさらに高速搬送させることは最早限界に達してきている。本発明は従来技術におけるかかる困難に鑑みて成されたものであり、複数のシート供給手段を備えて、複写効率とシート供給手段の使用効率を向上させることができる複写装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数 0件 牽制数 0件
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電子写真における露光及び原稿送り
ファクシミリ一般
FAXの走査装置
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請求項
※以下の情報は公開日時点(2004年10月22日)のものです。
請求項1

原稿画像を読み取る原稿読取装置と、原稿を原稿読取位置まで搬送し、前記原稿読取装置による原稿画像の読み取り後、原稿を排出させる原稿自動搬送手段と、前記原稿読取装置が読み取った原稿画像に基づいて感光体上に画像を形成させる像形成手段と、収納部に収納したシートを1枚ずつ搬送して、前記感光体上に形成された画像と同期させて前記感光体の転写位置に供給するシート供給手段と、前記転写位置で前記感光体上に形成された画像を供給されたシート上に転写させる像転写手段とを備えた複写装置において、前記原稿自動搬送手段は原稿の搬送方向に垂直な方向に、前記シート供給手段は前記感光体の移動方向に垂直な方向にそれぞれ複数個並設されており、各々の前記原稿自動搬送手段および前記シート供給手段を独立駆動させる駆動手段を有したことを特徴とする複写装置。

請求項2

各々の原稿自動搬送手段が駆動手段により独立駆動されて、原稿読取位置まで複数原稿を並行して搬送し、原稿読取装置が読み取った複数原稿の画像に基づいて像形成手段が感光体上に画像を形成させ、各々のシート供給手段が駆動手段により独立駆動されて、それぞれ収納部に収納したシートを1枚ずつ搬送して、前記感光体上に形成された画像と同期させて前記感光体の転写位置に並行して供給するように制御する制御手段を有したことを特徴とする請求項1記載の複写装置。

請求項3

制御手段は、像転写手段が像形成手段により感光体上に形成された画像をそれぞれ異なる大きさのシートに転写させるのに要する時間間隔に対応した時間間隔で、複数のシート供給手段が駆動手段により独立駆動されて、それぞれ収納部に収納した異なる大きさのシートを前記感光体の転写位置に供給するように制御するものであることを特徴とする請求項1記載の複写装置。

請求項4

原稿自動搬送手段が原稿読取位置まで搬送した複数原稿の画像を原稿読取装置がそれぞれ読み取って変換した少なくともそれぞれ1枚分の原稿に相当する画像データを記憶する画像データ記憶手段を有したことを特徴とする請求項1ないし3記載の複写装置。

請求項5

制御手段は、シート供給手段が感光体の転写位置に供給したシート上に、画像データ記憶手段から読み出した画像データに従って、像形成手段が前記感光体上に形成させた原稿の画像に基づいた画像を像転写手段が転写させる一連の動作を複数回繰り返すように制御するものであることを特徴とする請求項4記載の複写装置。

詳細
※以下の情報は 公開日時点 (2004年10月22日)のものです。
[目次]

背景技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の効果
図面の簡単な説明
--

0001
本発明は複数のシート供給手段を備えて効率的な複写動作を行うことができる複写装置に関する。

背景技術

0002
複数の給紙カセットを備えて、原稿の大きさの違いや設定倍率の変化に対応して自動的に、あるいは操作者の操作入力によって最適な転写紙を収納した給紙カセットを選択して、当該給紙カセットから給紙を行う複写機が知られている。かかる複写機においては予め異なる大きさ、あるいは向きの転写紙を複数の給紙カセットに収納させておくことにより、自動的に、あるいは単に操作情報を入力するだけで最適な転写紙が選択されて、その転写紙上に画像が形成されるから、操作者に取って煩わしい給紙カセットの交換操作から解放されるという利便性を有している。

発明が解決しようとする課題

0003
しかしながら、上述の複写機においては複数の給紙カセットを備えることにより給紙部が大きな占有空間を占めるにもかかわらず、それぞれの給紙カセットは異なる大きさ、あるいは向きの転写紙の供給源としてのみ使用されているため、給紙カセットの使用頻度のバラツキが大きく、給紙部全体の使用効率はあまり高くなかった。また、原稿を自動給紙して1枚のコピーを得るのに要する時間を短縮させて複写速度を向上させることが求められているが、原稿や転写紙の給送精度を維持しつつ、紙詰まり等の搬送異常を惹起させずに原稿や転写紙をさらに高速搬送させることは最早限界に達してきている。本発明は従来技術におけるかかる困難に鑑みて成されたものであり、複数のシート供給手段を備えて、複写効率とシート供給手段の使用効率を向上させることができる複写装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0004
本発明は上記課題を解決するために、原稿を原稿読取位置まで搬送し、原稿読取装置による原稿画像の読み取り後、原稿を排出させる、原稿の搬送方向に垂直な方向に複数個並設された原稿自動搬送手段と、さらに、収納部に収納したシートを1枚ずつ搬送して、感光体上に形成された画像と同期させて感光体の転写位置に供給する、感光体の移動方向に垂直な方向に複数個並設されたシート供給手段と、各々の原稿自動搬送手段およびシート供給手段を独立駆動させる駆動手段を有し、像形成手段により原稿読取装置が読み取った原稿画像に基づいて感光体上に画像を形成させ、像転写手段により感光体上に形成された画像を転写位置に供給されたシート上に転写させるようにしたものである。

0005
各々の原稿自動搬送手段は駆動手段により独立駆動されてそれぞれ原稿を原稿読取位置まで搬送し、原稿読取装置による原稿画像の読み取り後、原稿を排出させる。像形成手段は原稿読取装置が読み取った原稿画像に基づいて感光体上に画像を形成させる。各々のシート供給手段は駆動手段により独立駆動されてそれぞれ収納部に収納したシートを1枚ずつ搬送して、感光体上に形成された画像と同期させて感光体の転写位置に供給する。像転写手段は感光体上に形成された画像を転写位置に供給されたシート上に転写させる。

0006
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1および図2はそれぞれ本発明の第1の実施例に係るデジタル複写機の露光走査部2、作像部3、給紙部4の概略を示す構成図および原稿読取(SC)部の概略を示す模式図である。図3および図4はそれぞれ原稿読取部1の入口カバー14を解放した時の原稿挿入部の斜視図および平面図である。これらの図に示すように、原稿挿入口の外縁中央部には中央センサー103、挿入方向に向かってその左側および右側にそれぞれ5個および4個の紙サイズセンサー104〜112が設けられ、さらに、その外側には左および右検知センサー113,114が設けられている。中央センサー103が原稿を検知すると、原稿照明ランプ52が点灯し、左または右検知センサー113,114が原稿を検知すると、原稿搬送異常として紙詰まり信号が送出される。中央センサー103の下流側には挿入センサー101、レジストセンサー102が順に配置され、挿入センサー101が原稿を検知すると、原稿の搬送が開始され、レジストセンサー102は原稿の長さおよび原稿の紙詰まりを検知する。

図1
図1 図2
図2 図3
図3 図4
図4
0007
図5および図6はそれぞれ原稿読取部1の原稿読取位置近傍の斜視図および側面図である。搬送される原稿はバックアップローラー12によりコンタクトガラス11に密着させられ、原稿がコンタクトガラス11上面から浮き上がるのが防がれている。まず、操作部で後述するプリント(スタート)キー416が押下されることにより、原稿テーブル51上に載置された原稿が原稿読取部1内に取り込まれると、原稿が原稿読取位置に向かって搬送される。原稿がコンタクトガラス11とバックアップローラー12の間を通過する時に原稿照明ランプ52によって照明され、その反射光がレンズ53を経て電荷結合素子アレー(CCDA)54上に結像する。原稿画像が読み取られてCCDA54から出力された画像信号は画像処理部に送られて画像処理され、後述するメモリ基板602に対応する画像メモリを介して、露光走査部2に送出される。

図5
図5 図6
図6
0008
露光走査部2では図示しないレーザーダイオードが画像処理部から送られた記録信号に従って発光制御される。レーザー光はポリゴンモーター22によって高速回転するポリゴンミラー21により偏向させられ、fθレンズ23、複数のミラー24を経て作像部3の感光体ドラム25面を照射する。感光体ドラム25は原稿が原稿読取部1内に挿入され、あるいは、プリントキー416が押下されることにより回転を開始するメインモーターに駆動されて回転し始める。回転する感光体ドラム25の書き込み開始位置がレーザー書き込み位置に到達する前に、クリーニング装置26によって残存するトナーが除去され、帯電チャージャー27によって高電位が付与されている。感光体ドラム25上に形成される潜像は画像域がレーザー光照射によって除電され、低電位域となり、非画像域がそのまま高電位域として維持されることにより形成される電位分布形状である。潜像は現像装置28によって現像され、転写チャージャー29によってトナー像が給紙部4から搬送される転写紙上に転写される。その後、転写紙は分離チャージャー30によって感光体ドラム25から分離され、搬送ベルト60によって定着ローラー61に送られる。定着ローラー61によりトナーが定着された転写紙はさらに搬送され、排紙トレイ13に排出されるか、両面ユニット62に送られる。

0009
図7は複写機の全体制御を行う制御系のブロック図である。図に示すように、システムコントローラー(SCON)500にはスキャナー(SC)制御回路301、操作部制御回路400、メモリー制御回路601およびプリンター制御回路701が接続されており、互いに制御信号の授受を行っていて、SCON500が各制御回路をそれぞれ制御することにより複写機全体の制御と共に、原稿画像の読み取りおよび書き込みの制御を行う。メモリー制御回路601およびプリンター制御回路701にはそれぞれ画像メモリーを構成するメモリー基板602および書込制御回路702が接続されており、それぞれ画像データの記憶と読み出しおよび感光体ドラム25上の潜像の形成の制御を行う。図8は操作部制御回路400のブロック図、図9は操作パネルの平面図である。操作部制御回路400では操作部CPU401にシリアル通信コントローラー402、時計素子403、RAM404、ROM405、DIPスイッチ406、VRAM407、CGROM408、I/O409、LCD制御素子410、操作パネル13がそれぞれ接続されており、各素子は操作部CPU401からの制御信号によって制御される。また、操作パネル13は図9に示すように、LCD(液晶表示素子)414、タッチパネルキー415、プリントキー416、ストップキー417、割り込みキー418、モードクリアキー419、数値入力キー420、音声発生素子421を備えている。操作部CPU401はROM405に格納されている制御プログラムに従って、制御に必要な情報をRAM404に書き込み、読み出しながら全体を制御する。具体的には操作パネル13上の上述の各入力キーから入力された入力情報またはDIPスイッチ406からの操作情報をI/O409を介してSCON500へ送信すると共に、SCON500から送信されてきたコマンド情報を判断して、CGROM408に予め記憶させてあるLCD表示パターン情報を読み出してVRAM407に書き込み、LCD制御素子410に表示指令信号を出力する。LCD制御素子410は操作部CPU401から送られた表示指令信号に応じてVRAM407に書き込まれたLCD表示パターン情報をLCD414に表示させる。時計素子403は操作部CPU401から送られた制御信号によって時間を計測し、計測値を操作部CPU401に出力するタイマー機能と共に、日時を計時して計時情報を出力するカレンダー機能をも有している。音声発生素子421はI/O409を介して操作部CPU401から音声データと音声出力信号を受信すると、音声信号を合成して音声等の合成音として出力する。

図7
図7 図8
図8 図9
図9
0010
図10および図11はそれぞれ給紙部4の側面図および正面図である。給紙ローラー駆動軸40には3つの給紙ローラー36a,36b,36cが所定間隔を置いて取り付けられ、それに対する回転駆動力は駆動軸41に所定間隔を置いて取り付けられた3つの駆動ギヤ31a,31b,31cにそれぞれ噛合する3つの給紙ローラー駆動ギヤ34a,34b,34cおよびそれぞれに連結した電磁クラッチ35a,35b,35cを介して伝達される。駆動軸41の前端(図10で右端)には駆動ギヤ32が取り付けられ、駆動軸41に対する回転駆動力は駆動ギヤ32に噛合する駆動伝達ギヤ33を介して図示しない給紙駆動モーターから伝達される。給紙ローラー36a,36b,36cはそれぞれ給紙ベルト39a,39b,39cを介して3つの給紙従動ローラー37a,37b,37cと圧接している。給紙ベルト39a,39b,39cは給紙従動ローラー37a,37b,37cと給紙コロ38a,38b,38cの間に架け渡されており、給紙ローラー36a,36b,36cとの接触摩擦力により周回し、給紙従動ローラー37a,37b,37cおよび給紙コロ38a,38b,38cに回転力を付与している。給紙ベルト39a,39b,39cは上述のように、給紙従動ローラー37a,37b,37cから給紙コロ38a,38b,38cへの駆動力伝達機能を有すると共に、図11に示すように、後述する給紙カセットの押上板652上に載置された転写紙P束の最下紙の前縁に接触して接触摩擦力により取り出し、給紙ローラー36a,36b,36c側に搬送する用紙搬送機能をも有している。なお、後述する巻回紙軸に巻回された巻回紙を給紙する場合は、その先端を給紙ローラー36a,36b,36cとの挟持部に案内する巻回紙案内機能をも果たす。

図10
図10 図11
図11
0011
図12はレジストローラーおよびその駆動系を示す側面図、図13はレジストローラー駆動ギヤからレジストローラーに駆動力を伝達する駆動力伝達部の軸方向に沿った断面図である。レジストローラー駆動軸50には所定間隔を置いて3つのレジストローラー47a,47b,47cが取り付けられ、駆動軸49に所定間隔を置いて取り付けられた3つの駆動ギヤ44a,44b,44c、それらにそれぞれ噛合する3つのレジストローラー駆動ギヤ45a,45b,45cおよびそれらにそれぞれに連結した電磁クラッチ46a,46b,46cを介して回転駆動力が伝達される。駆動軸49の前端(図12で右端)には駆動ギヤ43が取り付けられ、図示しないレジストローラー駆動モーターから駆動ギヤ43に噛合する駆動伝達ギヤ42を介して駆動軸49に回転駆動力が伝達される。また、図13に示すように、レジストローラー47はベアリング51を介してレジストローラー駆動軸50に支持されており、従動レジストローラー48も同様にベアリング53を介して従動レジストローラー軸52に支持されている。従って、従動レジストローラー48a,48b,48cはそれぞれ電磁クラッチ46a,46b,46cの断続により独立して回転可能なレジストローラー47a,47b,47cに圧接して互いに独立して連れ回るようになっている。

図12
図12 図13
図13
0012
図14は給紙部およびその下流の搬送路を示す模式図である。巻回紙PR が巻回された巻回紙軸を巻回紙軸台66に装着し、巻回紙PR 先端を給紙ローラー36と給紙ベルト39の挟持部に導くことにより、巻回紙装填作業が完了する。操作部の操作により巻回紙給紙が選択された時は、前述の給紙駆動部から駆動力が給紙ローラー36、搬送ローラー68および巻回紙軸に伝達され、巻回紙PR 先端が給紙ローラー36の摩擦搬送力によって下流側搬送路に送られる。巻回紙PR 先端の移動は転写紙搬送路に沿って配置された複数の転写紙検知センサー80によって検知される。巻回紙PR 先端が最上流に位置する転写紙検知センサー80によって検知された後、所望の用紙長さに対応する時間後、図示しないカッター駆動部から駆動力が巻回紙カッター67に伝達され、巻回紙PR が切断される。その後、カッター駆動部の駆動が解除され、切断された巻回紙片が単葉紙と同様に転写紙搬送路下流側に搬送される。単葉紙給紙が選択された時は、指定された1つ、または複数の給紙カセット65から給紙カセット65毎に独立駆動可能な給紙コロ38および給紙ベルト39によって単葉紙の転写紙が取り出され、搬送路下流側に搬送される。なお、転写紙検知センサー80は搬送路に沿って、転写紙搬送方向に最短用紙長さより短い間隔で、また、転写紙搬送方向に直角の方向にも並行搬送可能な転写紙の搬送位置に対応してそれぞれ複数個配置されている。図15は給紙トレイの底面に設けられた用紙サイズ検知センサーの用紙サイズ検知機構を示す模式図である。図15(a) に示すように、絶縁体で形成された給紙トレイ底面640上に上流側から第1検知導体85、第2検知導体86、第3検知導体87および紙有無センサー88が配置されている。第1検知導体85および第3検知導体87間には直流電圧が印加されるようになっており、一方、図15(b) に示すように、給紙カセット65の裏面には第2検知導体86に対応する位置に導体651が設けられ、さらに、転写紙搬送方向に沿って導体652,653が設けられている。そして導体651と導体652、導体652と導体653の間には前記直流電圧を分圧する分圧抵抗654,655が接続されている。この分圧抵抗654,655は給紙カセット65内に収納される転写紙Pの搬送方向長さに応じた固有の抵抗比を持つように設定されている。プリンター制御回路701はコネクター89を介して複写機本体制御回路に接続される第1ないし第3検知導体85〜87、および紙有無センサー88の電圧変動を監視して給紙カセット65内に収納された転写紙Pの大きさを判定する。

図14
図14 図15
図15
0013
次に、給紙部4の給紙動作を説明する。まず、操作部の操作パネル13で複写モード等の操作情報が入力されると、紙サイズセンサー104〜112によって検知された給紙トレイ64内の各給紙カセット65に収納されている転写紙Pの大きさの情報と、紙有無センサー88により検知された転写紙Pの有無の情報がプリンター制御回路701に伝達される。プリンター制御回路701はこれらの情報に基づいて、1つ、または、複数の給紙カセット65を選択して、給紙部4に給紙カセット選択信号および給紙駆動信号を出力する。給紙部4では給紙駆動信号を受信することにより、給紙駆動モーターが回転を開始し、その回転駆動力が駆動ギヤ32および駆動伝達ギヤ33を介して駆動軸41に伝達される。また、給紙カセット選択信号の受信により、当該電磁クラッチ35が付勢され、当該給紙カセット65内の転写紙Pの取り出しを行う給紙ベルト39の周回移動を可能にする。これと共に、選択された給紙カセット65から転写紙P束の最下紙が取り出され、給紙ベルト39に搬送されて、給紙ローラー36との挟持部に導かれ、さらに、レジストローラー47へと送られる。なお、複数の給紙カセット65が選択された場合、選択された給紙カセット65が同一の給紙トレイ64内のものならば、対応する電磁クラッチ35は同時に付勢され、異なる給紙トレイ64内のものならば、給紙ローラー36からレジストローラー47までの距離の搬送時間の差だけ電磁クラッチ35の付勢タイミングを前後させる。また、選択された転写紙Pの種類が単葉紙でなく、連続した巻回紙PR であった場合は、各電磁クラッチ35は同時に付勢され、給紙ベルト39と給紙ローラー36によって所定の距離だけ搬送された後、必要な転写紙Pの長さに切断される。なお、巻回紙の先端が給紙ベルト39に接触することにより、給紙ベルト39との摩擦力で給紙ローラー36との挟持部に搬送され、挟持部への円滑な食い込み動作が行われる。

0014
図16は給紙部の給紙カセット装填部の構成を示す概念図である。図に示すように、給紙カセット装填部61には巻回紙装填部600の下部に2段に、かつ、それぞれ3つの給紙口上(左、中、右)611〜613,下(左、中、右)614〜616が開口している。この上段の給紙口上(左、中、右)611〜613、または下段の給紙口下(左、中、右)614〜616には同一または異なる大きさおよび向きの転写紙Pを収納した給紙カセット65がそれぞれ、あるいは複数の給紙口間に跨がって装填可能になっている。図18は給紙カセット装填部61に実際に給紙カセット65を装填した具体例を示す側面図である。給紙カセット装填部61に装填可能な最大給紙幅はA0サイズ横給紙の値に設定されているので、例えば、給紙する転写紙Pの大きさをA3サイズ以下に限定すると、図19に示すような様々な給紙カセット65の組み合わせが可能になる。このように、給紙カセット装填部61に複数の同一のまたは異なる用紙サイズ(向きを含む)の給紙カセット65を装填して、複数の給紙カセット65より同時に給紙しながら同時に複写する同時コピーモードを選択することにより、複写作業効率を向上させることができる。なお、本実施例では給紙カセット65の種類(用紙サイズ、向き)は紙サイズセンサー104〜112によって検知されていて、原稿読取部1で読み取られた原稿の大きさと、操作部で選択された変倍率によって決まる転写紙の大きさが一致した転写紙を収納した給紙カセット65が自動的に選択される自動用紙選択(APS)モード、および読み取られた原稿画像の大きさに対して指定した転写紙Pの大きさの範囲に自動的に拡大・縮小する自動用紙指定変倍(AMS)モードを選択できるようになっている。

図16
図16 図18
図18 図19
図19
0015
図17は給紙カセット装填部61に給紙カセット〔1〕,〔2〕,〔3〕が装填された時の書込制御回路702の内部回路である書込信号発生回路を示したものであり、図56はその各動作信号のタイミングチャートである。図56において、(a) は1フレームの書き込み範囲、(b) は1ラインの書き込み範囲を示す。図17において、書込信号発生回路(1) 711,(2) 712,(3) 713はそれぞれ3つの給紙カセット〔1〕,〔2〕,〔3〕から供給された転写紙に画像形成される画像に対応する書込信号を発生させる回路であって、プリンター制御回路701からの制御に従って、それぞれのポリゴンモーター22の回転に同期したポリゴン同期信号PMSYNCに基づいて、主走査有効信号LGATE(1),(2),(3) 、副走査有効信号FGATE(1),(2),(3) を生成し、これらの信号をオアゲート714,715およびアンドゲート716,717,718に出力する。アンドゲート716,717,718にはSCON500の制御により画像メモリー(602)から読み出された画像信号VDATA1,2,3がそれぞれ入力され、書込信号発生回路(1) 711,(2) 712,(3) 713から出力された主走査有効信号LGATE(1),(2),(3) との論理積が取られることにより、給紙カセット〔1〕,〔2〕,〔3〕から供給された転写紙に画像形成するための画像信号VDATA1’,2’,3’だけがそれぞれ抽出される。なお、1部コピーの場合は画像信号VDATA1,2,3は同一の画像信号になる。書込信号発生回路(1) 711,(2) 712,(3) 713から出力された主走査有効信号LGATE(1),(2),(3) 、副走査有効信号FGATE(1),(2),(3) およびアンドゲート716,717,718から出力された画像信号VDATA1’,2’,3’はそれぞれオアゲート714、715およびオアゲート719で論理和が取られ、主走査有効信号LGATE、副走査有効信号FGATEおよび画像信号VDATAとして出力される。

図17
図17 図56
図56
0016
本実施例では同時コピー動作時、給紙カセット装填部61に装填されている給紙カセットの種類(内部に収納されている転写紙の大きさ、向き)および位置や、それらの選択状況、転写紙の搬送状態をLCD414に表示して、これらの情報を一目で把握できるようになっている。図31は同時コピーモードが選択された時の操作パネル13上のLCD414の表示制御の流れ図、図32および図33はLCD414のそれぞれ待機時および同時コピー動作時の表示内容の具体例を示したものである。図31を参照して、LCD414の表示制御を説明する。まず、同時コピーモードが選択されたかどうかを判定し(S−51)、Yesならば、選択された給紙カセット65の位置および内部に収納されている転写紙の大きさ、向きを数字およびアルファベットで表示(433)すると共に(S−52)、選択されない給紙カセット65の位置および転写紙の大きさ、向きの表示433を消灯させる(S−53)。また、選択された給紙カセット65の給紙枚数も表示(431)する(S−54)(図32参照)。次に、コピー中かどうかを判定し(S−55)、Yesならば、転写紙搬送路近傍に配置された転写紙検知センサー80により搬送中の転写紙の位置を検知し(S−56)、LCD414の転写紙位置表示432を点灯させると共に(S−57)、その転写紙が給紙された給紙カセット65の表示を点減させる(S−58)(図33参照)。ステップS−55の判定結果がNoならば、転写紙の位置表示432を全て消灯させる(S−59)。複写作業が全て終了したら、各給紙カセット65の給紙枚数の合計を合計枚数表示430に表示させる(S−60)。

図31
図31 図32
図32 図33
図33
0017
本実施例においては限られた部数のコピーの仕分けについては、付帯装置として複写機本体から排出された転写紙を仕分ける専用のソーターを備えること無く、本体装置内で転写紙の仕分け動作を行うことができるようになっている。即ち、ソートモードにおいては、図18に示すように、同一の種類の転写紙を収納した給紙カセット65を給紙カセット装填部61に装填して、複写枚数に応じて繰り返し各給紙カセット65から同時に給紙させ、作像を行って排紙トレイ13の異なる位置にそれぞれ排紙堆積させることにより、仕分け処理を行うことができる。図24はソートモードを選択した場合の同時コピー動作制御の流れ図である。前述のように、本実施例は同時コピーモードを選択可能になっているので、コピー動作に先立って同時コピーモードか通常コピーモードかを判定する。即ち、コピー枚数が2枚以上あって(S−1でYes)、同時コピーモードが選択されいる時は(S−2でYes)、コピー枚数が同時コピー可能な枚数であることを確認する(S−3でYes)。さらに、ソートモードが選択されいることを確認し(S−4でYes)、仕分け処理が行われる転写紙が給紙カセット65内に残存しているかどうかを判定して(S−5)、転写紙が残存していれば複数給紙処理(S−6)および複数画像形成処理(S−7)が行われる。このように、ソートモードを選択した場合には給紙が行われている給紙カセットの中、1つでも転写紙が払底してしまった時は誤仕分け動作を防止するため、コピー動作は停止する。なお、ソートモードを選択しない場合には転写紙が払底した給紙カセット65からの給紙は停止させるが、他の給紙カセット65からの給紙は継続させてコピー動作を停止させない。

図18
図18 図24
図24
0018
次に、同時コピーモードが選択された時の複数部転写紙の給紙処理の動作を説明する。図25および図26はそれぞれA3、A4およびB4サイズの転写紙が選択された場合の複数部転写紙給紙処理の流れ図およびタイミングチャートである。図25を参照して、まず、給紙カセット65から転写紙を取り出す給紙処理が行われた後(S−11)、転写紙サイズの判定が行われる(S−12)。転写紙サイズがそれぞれA3、B4およびA4と判定されたならば、それぞれの大きさの転写紙のリピート搬送処理が独立、並行して行われる(S−13,S−14,S−15)。従って、転写紙の搬送動作は図26に示すように、転写紙の大きさによってバラバラに行われる。なお、原稿の搬送は転写紙の搬送に先立って行われ、原稿画像を読み取った画像データが画像メモリ(602)に蓄えられており、各転写紙の搬送毎に画像メモリに蓄えられた画像データが読み出される。次に、コピー枚数カウンターを1だけ減算し(S−16)、その結果、コピー枚数カウンターの値が0より大きな値になっているかどうかを判定する(S−17)。そして、コピー枚数カウンターの値が0になる、即ち、コピー残枚数が無くなるまで上記処理を繰り返す。次に、同時コピーモードで最大サイズ基準の複数部転写紙給紙処理が選択された時の給紙処理の動作を説明する。図27および図28はそれぞれA3、A4およびB4サイズの転写紙が選択された場合の最大サイズ基準複数部転写紙給紙処理の流れ図およびタイミングチャートである。図27を参照して、まず、選択された最大サイズの転写紙を捜す。即ち、選択された転写紙の最大サイズがA3かどうかを判定する(S−18)。その結果がNoならば、転写紙の最大サイズがB4かどうかを判定する(S−19)。さらに、その結果がNoならば、転写紙の最大サイズがA4かどうかを判定する(S−20)。ステップS−18の判定結果がYesならば、A3サイズ転写紙の給紙処理を行い(S−21)、さらに、A3サイズ転写紙のリピート給紙処理を行い(S−22)、コピー枚数カウンターを1だけ減算し(S−23)、コピー残枚数が無くなるまで上記処理を繰り返す(S−24)。ステップS−19またはS−20で選択された転写紙の最大サイズがB4およびA4と判定された場合にも全く同様の処理が行われる(S−25〜S−32)。図28に示すように、この最大サイズ基準の同時コピーモードではサイズの異なる各転写紙のリピート給紙処理の開始タイミングは常に同一になる。

図25
図25 図26
図26 図27
図27 図28
図28
0019
図29は転写紙の紙詰まり処理の動作を示す流れ図である。前述のように、給紙カセット装填部61には1段につき最大で3つの給紙カセット65が装填可能になっているので、転写紙搬送路に沿って配置された複数の転写紙検知センサー80によって中央および両側の転写紙搬送路を搬送される転写紙を検知して、搬送異常をそれぞれJAM検1、JAM検2およびJAM検3として紙詰まり検知を行う。即ち、JAM検1(S−33)、JAM検2(S−34)およびJAM検3(S−35)の何れかがONならば紙詰まり対応処理を行い(S−37)、これらが何れもONでなければ通常の複写処理を行う(S−36)。

図29
図29
0020
図30は操作者が予め特定の給紙カセット65を選択して、その中の転写紙を給紙する選択給紙(SP)モードを選択した場合の同時コピー動作制御の流れ図である。まず、操作者によって操作パネル13上のタッチパネルキー415が操作されることによって、SPモード設定が行われる(S−41)。例えば、給紙カセット装填部61に4つの給紙カセット〔1〕,〔2〕,〔3〕,〔4〕が装填されており、給紙カセット〔3〕内に収納されている転写紙は他の給紙カセット65内の転写紙と著しく紙質が異なるため、SPモード設定により同時コピー給紙が禁止され、さらに、給紙カセット〔1〕−〔2〕および給紙カセット〔1〕−〔4〕の組み合わせ同時給紙が設定されたものとする。次に、プリントキー416が押下されると(S−42でYes)、コピー枚数が2枚以上であって(S−43でYes)、同時コピーモードが選択されいる時は(S−44でYes)、給紙カセット〔1〕−〔2〕より複数給紙処理が行われ(S−45)、複数画像形成処理が行われる(S−46)。SPモード設定は特定の転写紙を必ず1枚使用して複写したい場合等に用いると有益である。

図30
図30
0021
図34ないし図55は給紙口選択処理の流れ図である。これらの図に従って給紙口選択処理動作を説明する。まず、プリントキー416の押下により給紙タイミング信号が発生したかどうかを判断する(S−70)。判断結果がYesならば、原稿の残り枚数が0かどうかを判断する(S−71)。判断結果がNoならば、複写処理に指定された転写紙のサイズデータを取り込む(S−72)。次に、予めタッチパネルキー415の操作により設定されたモードに従ってそれぞれ給紙口選択が行われる。即ち、ソートモードが選択されていれば(S−73でYes)、ソートモード給紙口選択処理が行われ(S−83)、交互給紙モードが選択されていれば(S−74でYes)、交互給紙給紙口選択処理が行われ(S−82)、残量優先給紙モードが選択されていれば(S−75でYes)、残量優先給紙口選択処理が行われ(S−81)、搬送経路優先給紙モードが選択されていれば(S−76でYes)、搬送経路優先給紙口選択処理が行われ(S−80)、手前給紙優先給紙モードが選択されていれば(S−77でYes)、手前給紙優先給紙口選択処理が行われる(S−79)。これらの全てのモードが選択されていない時は指定給紙口選択処理が行われる(S−78)。なお、給紙カセット装填部61のそれぞれ3つの給紙口上(左、中、右)611〜613,下(左、中、右)614〜616にはそれぞれ給紙カセット65が装填されているものとする。図35に移って、選択された給紙カセット65は給紙口上左611に装填されたものかどうかを判断し(S−84)、その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65からの給紙処理を行う(S−87)。ステップS−84の判断結果がNoならば、選択された給紙カセット65は給紙口下左614に装填されたものかどうかを判断し(S−85)、その判断結果がYesならば、給紙口下左614に装填された給紙カセット65からの給紙処理を行う(S−86)。以下、ステップS−88からS−95まで、選択された給紙カセット65は給紙口上中612,下中615,上右613,下右616に装填されたものかどうかの判断と、その判断結果に基づいた各給紙口に装填された給紙カセット65からの給紙処理が同様に行われる。そして、その何れの判断結果もNoならば、コピー処理動作を停止する(S−96)。

図34
図34 図35
図35 図55
図55
0022
次に、上述の給紙口選択処理動作におけるサブルーチンの処理動作をそれぞれの流れ図に従って説明する。図36はステップS−78の指定給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。ステップS−101からS−106までの判断処理では選択された給紙カセット65は給紙口上下(左、中、右)611〜616の何れかに装填されたものかどうかが判断され、それらのいずれかの判断結果がYesならば、ステップS−107からS−112までの判断処理で紙有無センサー88による転写紙無の信号を受信したかどうかが判断される。そして、それらの判断結果がNoならば、ステップS−113からS−118までの処理で該当する各給紙口に装填された給紙カセット65からの給紙処理が行われる。その後、原稿残枚数カウンターの値を1だけ減らして指定給紙口選択処理のサブルーチンの処理を終了する(S−119)。図37ないし図40はステップS−83のソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。まず、搬送方向に向かって左側の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65の給紙フラグCSLがONかどうかを判断し(S−120)、その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−121)。その判断結果がYesならば、紙有無センサー88による転写紙無の信号を受信したかどうかを判断し(S−122)、その判断結果がNoならば、給紙口上左611の給紙カセット65の給紙フラグCSLUを立てる(S−125)。なお、左側の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65の給紙フラグCSLは複写待機状態においてONになっている。ステップS−121の判断結果がNo、または、ステップS−122の判断結果がYesならば、給紙口下左614に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−123)。その判断結果がYesならば、紙有無センサー88による転写紙無の信号を受信したかどうかを判断し(S−124)、その判断結果がNoならば、給紙口下左614の給紙カセット65の給紙フラグCSLDを立てる(S−126)。次に、原稿残枚数カウンターの値を1だけ減らし(S−127)、給紙可能カウンターの値を歩進させる(S−128)。これらの処理が終わるか、ステップS−120、S−123の判断結果がNo、または、ステップS−124の判断結果がYesならば、図38に示すルーチンの処理に移って、ステップS−129からS−137まで中央の給紙口上中612,下中615に装填された給紙カセット65について、また、図39に示すルーチンの処理に移って、ステップS−138からS−146まで右側の給紙口上右613,下右616に装填された給紙カセット65について、上述のステップS−120からS−128までの左側の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65についての給紙可能かどうかの判断と、各フラグの設定およびカウンター値の修正処理と同様の処理を実行する。ステップS−146までの処理が終了すると、図40に示すルーチンの処理に移って、リピート複写枚数が3かどうかを調べ(S−147)、その判断結果がYesならば、給紙可能カウンターの値も同じ3かどうかを調べる(S−148)。その判断結果がYesならば、このルーチンの処理を終了し、判断結果がNoならば、ステップS−158からS−163までの処理で全ての給紙口に装填された給紙カセット65の給紙フラグをリセットして、ソートモードでの複写を不能にする。ステップS−147での判断結果がNoならば、リピート複写枚数が2かどうかを調べ(S−149)、その判断結果がYesならば、給紙可能カウンターの値も同じ2かどうかを調べる(S−150)。判断結果がNoならば、給紙可能カウンターの値が1かどうかを調べる(S−151)。ステップS−150またはS−151の何れかの判断結果がYesならば、左側の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65の給紙フラグCSLがONかどうかを調べる(S−152)。判断結果がNoならば、給紙フラグCSLをリセットする(S−153)。判断結果がYesならば、ステップS−153の処理を行うことなく次のステップに移る。同様に、ステップS−154からS−157までの処理で、中央の給紙口上中612,下中615に装填された給紙カセット65および右側の給紙口上右613,下右616に装填された給紙カセット65について給紙フラグCSCCSRの判断と、その結果に基づくリセット処理を行う。ステップS−150およびS−151での判断結果がNoならば、ステップS−158からS−163までの処理に移って全ての給紙口に装填された給紙カセット65の給紙フラグをリセットする。

図36
図36 図37
図37 図38
図38 図39
図39 図40
図40
0023
図41ないし図43はステップS−82の交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。交互給紙モードでは給紙カセット装填部61に同じ種類の複数の給紙カセット65を装填し、1回の複写動作を終了する毎に給紙を行う給紙カセット65を順次、変えていくことにより、大きな像作成面を有する作像部3の感光体ドラム25や定着ローラー51が不均一な疲労または負荷を受けるのを防止する。まず、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断し(S−164)、その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65を選択する(S−165)。給紙処理が終了した後(S−166)、反復給紙かどうかを判断し(S−167)、その結果がYesならば、次のステップに移り、判断結果がNoならば、このルーチンの処理を終了する。以下、図42に示すルーチンの処理に移って、給紙口上中612に装填された給紙カセット65についてステップS−168からS−171で、図43に示すルーチンの処理に移って、給紙口上右613に装填された給紙カセット65についてステップS−172からS−175で、上述のステップS−164からS−167での給紙口上左611に装填された給紙カセット65に対する給紙処理と同様の処理を実行する。図48はステップS−81の残量優先給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。まず、給紙口上左611、給紙口上中612および給紙口上右613に装填された給紙カセット65のそれぞれの転写紙の残量RVを比較し、給紙口上左611に装填された給紙カセット65の残量RV1が給紙口上中612に装填された給紙カセット65の残量RV2より大きいかどうかを調べる(S−214)。判断結果がYesならば、さらに、給紙口上左611に装填された給紙カセット65の残量RV1が給紙口上右613に装填された給紙カセット65の残量RV3より大きいかどうかを調べる(S−215)。判断結果がYesならば、給紙口上左611の給紙カセット65の給紙フラグCSLUを立てる(S−217)。一方、ステップS−214の判断結果がNoならば、残量RV2が残量RV3より大きいかどうかを調べる(S−216)。判断結果がYesならば、給紙口上中612の給紙カセット65の給紙フラグCSCUを立てる(S−219)。一方、ステップS−215またはS−216の判断結果がNoならば、給紙口上右613の給紙カセット65の給紙フラグCSRUを立てる(S−218)。

図41
図41 図42
図42 図43
図43 図48
図48
0024
図49はステップS−80の搬送経路優先給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。まず、給紙処理は給紙カセット装填部61の上段の給紙カセット65が優先されるように設定されているので、給紙口上左611、給紙口上中612および給紙口上右613に装填された給紙カセット65に指定された大きさの転写紙を収納したものがあるかどうかを判断する(S−220)。その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−222)。その判断結果がYesならば、給紙口上左611の給紙カセット65の給紙フラグCSLUを立てる(S−225)。一方、ステップS−222の判断結果がNoならば、順次、給紙口上中612および給紙口上右613に装填された給紙カセット65に指定された大きさの転写紙を収納したものがあるかどうかを判断し(S−223,S−224)、何れかの判断結果がYesならば、それぞれ給紙フラグCSCU,CSRUを立てる(S−226,S−227)。また、ステップS−220の判断結果がNoならば、給紙口下左614、給紙口下中615および給紙口下右616に装填された給紙カセット65に指定された大きさの転写紙を収納したものがあるかどうかを判断する(S−220)。その判断結果がYesならば、以下、給紙口下左614、給紙口下中615および給紙口下右616に装填された給紙カセット65についてステップS−228からS−233で、上述のステップS−222からS−227までの処理とほぼ同様の処理を実行するが、説明が重複するのでこれを省略する。

図49
図49
0025
図50はステップS−79の手前給紙口優先選択処理のサブルーチンの流れ図である。まず、給紙処理は給紙カセット装填部61の手前(搬送方向に向かって左側)の給紙カセット65が優先されるように設定されているので、給紙口上左611および給紙口下左614に装填された給紙カセット65に指定された大きさの転写紙を収納したものがあるかどうかを判断する(S−234)。その判断結果がYesならば、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−235)。その判断結果がYesならば、給紙口上左611の給紙カセット65の給紙フラグCSLUを立てる(S−236)。一方、ステップS−235の判断結果がNoならば、給紙口下左614に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断する(S−237)。その判断結果がYesならば、給紙口下左614の給紙カセット65の給紙フラグCSLDを立てる(S−238)。ステップS−234の判断結果がNoならば、以下、ステップS−239からS−248で、順次、中央の給紙口上中612,下中615および奥側(搬送方向に向かって右側)の給紙口上右613,下右616に装填された給紙カセット65について、上述のステップS−234からS−238までの手前の給紙口上左611,下左614に装填された給紙カセット65について行われた処理とほぼ同様の処理を実行するが、説明が重複するのでこれを省略する。

図50
図50
0026
前述のように、同時コピーによって複数の原稿が読み取られ、電気信号に変換された画像データは一旦、画像メモリー(602)に保存された後、読み出され、露光走査部2のレーザーダイオードで光信号に変換される。画像メモリー(602)への画像データの書き込みに際しては隣接する給紙カセット65の転写紙の画像位置合わせのために、画像メモリー(602)の書き込み幅が調整される。以下、画像メモリー(602)の書き込み幅の計算方法について説明する。図51は給紙トレイ64上に搭載された第1〜第3給紙カセット65a,65b,65c内の転写紙と給紙コロ38a,38b,38cの空間的位置関係を示した模式図である。第1〜第3給紙カセット65a,65b,65c内の転写紙の横幅wa,wb,wcは前述のように、予め用紙サイズ検知センサーによって検知されており、最大書込可能幅をAとした時、給紙コロ38a,38b,38cの中央位置は主走査方向の始点からそれぞれ 5/6A, 3/6A, 1/6Aとなることから、図において、主走査方向の書込可能領域の左端から第3給紙カセット65cの転写紙の左端までの距離xと、第3給紙カセット65cと第2給紙カセット内の転写紙間の距離yと、第2給紙カセット65cと第1給紙カセット内の転写紙間の距離zはそれぞれ次の算式により算出される。 x= 1/6A− 1/2wc y=(3/6A− 1/2wb) −(1/6A+ 1/2wc) z=(5/6A− 1/2wa) −(3/6A+ 1/2wb) ただし、x,y,z>0 なお、x,y,zの算出結果が0または負になった場合には、操作パネル13上のLCD414画面に給紙エラーが表示されるようになっている。図52は画像メモリー内の画像情報書込領域の範囲を示す表図である。図に示すように、距離xの間、各転写紙間の距離y,zの間、および転写紙の存在しない部分の領域に対応する画像メモリー(602)内の領域には画像情報が書き込まれず、0データが書き込まれる。画像メモリーへの画像情報の書き込み方法を説明する。図53は画像情報の書き込み処理の流れ図である。第1〜第3給紙カセット65〔1〕,65〔2〕,65〔3〕に収納される転写紙の大きさおよび給紙方向は、例えば、A3横、A3縦、A4縦のように、それぞれ異なる場合もあるので、まず、用紙サイズ検知センサーによって第1〜第3給紙カセット65〔1〕,65〔2〕,65〔3〕に収納される転写紙の大きさおよび給紙方向を検知する(S−61)。次に、距離x、各転写紙間の距離y,zの値を算出した後(S−62)、それらの値が0または負かどうかを判定し(S−63)、その判定結果がYesならば、操作パネル13上のLCD414画面に給紙エラーを表示する(S−64)。判断結果がNoならば、選択された転写紙に対応する画像情報格納領域を算出し(S−65)、主走査方向の最大幅の転写紙に対応する領域に画像情報を書き込む(S−66)。次に、書き込み範囲が副走査方向の最大幅の転写紙に相当する範囲を越えたかどうかを判定し(S−67)、その判定結果がYesならば、画像メモリー(602)内の他の転写紙に対応する領域に転写紙の大きさ分だけの画像情報を複写する(S−68)。その後、画像形成される転写紙に対応する画像メモリー(602)内の領域以外は全て0データを書き込み、感光体ドラム25上に無駄なデータが書き込まれるのを防止する(S−69)。

図51
図51 図52
図52 図53
図53
0027
図54は第2給紙カセット65〔2〕が主および副走査方向の最大幅の転写紙を収納していた場合の第1および第3給紙カセット65〔1〕,65〔3〕の主走査方向の画像情報複写領域を示す表図である。なお、本実施例では1回の原稿走査で複数の画像情報を読み取り、それぞれ画像メモリー(602)の異なる領域に書き込むようにしたが、異なる画像毎に原稿を走査して、例えば、変倍等の画像処理を施した後、画像メモリー(602)の異なる領域に書き込むようにしても良い。また、画像メモリー(602)に格納された異なる画像毎の画像データに各々変倍等の画像処理を施した後、作像部3に出力させるようにすることもできる。ところで、本実施例はA0サイズ2頁分の画像メモリー(602)を備えているので、複数原稿を同時複写する場合は原稿テーブル51上に載置された複数原稿が原稿照明ランプ52によって照明され、CCDA54によって読み取られると、画像データは2頁目の画像メモリー(602)に書き込まれる。2頁目の画像メモリー(602)の画像情報格納領域は紙サイズセンサー104〜112で検知した転写紙の大きさ情報に従って、上述の画像メモリー(602)の書き込み幅の計算方法と同様の算出方法で算出され、同様にして1頁目の画像メモリー(602)に複写される。なお、操作パネル13での操作により、画像メモリー(602)に格納された画像データに任意の文字、数字等のデータを書き込むようにすることもできる。

図54
図54
0028
ソートモード選択時には設定されたコピー枚数によって異なる画像データ書込処理が行われる。図55はソートモード選択時のコピー枚数対応画像データ書込処理を示す流れ図である。まず、設定されたコピー枚数の値が2以上かどうかを判定し(S−250)、その判定結果がYesならば、同時コピーが可能かどうかを判断する(S−251)。その判断結果がYesならば、ソートモードが選択されているかどうかを判断する(S−252)。その判断結果がYesならば、設定されたコピー枚数は同時コピーが可能な枚数かどうかを判定し(S−253)、その判定結果がYesならば、警告表示を消燈し(S−254)、判断結果がNoならば、警告表示を点灯する(S−255)。さらに、設定コピー枚数をコピー数に代入し(S−256)、同時コピー可能枚数を設定コピー枚数に代入する(S−257)。また、ステップS−252の判断結果がNoならば、警告表示が点灯しているかどうかを判定し(S−258)、その判定結果がYesならば、警告表示を消燈し(S−259)、コピー数を設定コピー枚数に代入する(S−260)。

図55
図55
0029
図20は本発明の第2の実施例に係る読取部の概略を示す構成図、図21はその可動ガイド板の支持部を拡大して示す平面図である。本実施例は原稿テーブル51上に原稿の搭載位置を規制し、原稿を取り込み口方向に案内する、移動軸18に沿って移動可能な3つの可動ガイド板15(a,b,c)を備えており、ガイド板収納部17の側壁を基準として、この側壁からの移動距離を計測し、移動距離によって原稿幅を検知し、側壁からの所定距離の範囲の可動ガイド板15の数によって原稿束の数を検知する。また、原稿の有無は可動ガイド板15の原稿端ガイド板16側の主面の下部に設けた原稿有無センサー19により検知し、検知した原稿有無情報を操作パネル13のLCD414に表示する。このように、本実施例では使用しない可動ガイド板15はガイド板収納部17内に収納されるので、無用の可動ガイド板15が原稿テーブル51上に滞留せず、原稿読取部1の操作性と見栄えの優れたものになっている。図22および図23はそれぞれ可動ガイド板15の移動距離計測手段を構成する計測抵抗体を示す模式図および移動距離計測状態を示す模式図である。図22に示すように、計測抵抗体181(a,b,c)は移動軸18の絶縁体で形成された基体180の長手方向に沿って3本平行に埋設されており、それぞれ一端が電源に接続され、他端が接地されている。また、図23に可動ガイド板15a,15b,15cに対応して(a),(b) および(c) に示すように、それぞれの可動ガイド板15a,15b,15cには計測抵抗体181a,181b,181cにそれぞれ接触する接触導体151a,151b,151cが設けられていて、接触導体151a,151b,151cの電位がSC制御回路301に伝達され、ガイド板収納部17の側壁からの可動ガイド板15a,15b,15cの移動距離および所定距離の範囲内の有無がそれぞれ計測または検知される。

図20
図20 図21
図21 図22
図22 図23
図23
0030
本実施例における給紙口選択処理における交互給紙動作は給紙枚数の少ない順に交互給紙を行うように設定されている。図44ないし図47の交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図を参照して交互給紙動作を説明する。まず、給紙口上左611に装填された給紙カセット65は指定された大きさの転写紙を収納したものかどうかを判断し(S−176)、その判断結果がYesならば、紙有無センサー88による転写紙無の信号を受信したかどうかを判断し(S−177)、その判断結果がNoならば、給紙口上左611の給紙カセット65の使用フラグを立てる(S−178)。ステップS−178の処理が終了、ステップS−176の判断結果がNoまたはステップS−177の判断結果がYesならば次のステップS−179に移る。以下、給紙口上中612に装填された給紙カセット65についてステップS−179からS−181で、給紙口上右613に装填された給紙カセット65についてステップS−182からS−184で、上述のステップS−176からS−178での給紙口上左611に装填された給紙カセット65に対する処理と同様の処理を実行する。図45に示すルーチンの処理に移って、給紙口上左611、給紙口上中612および給紙口上右613に装填された給紙カセット65のそれぞれの給紙カウンターの値CTを比較し、給紙口上左611に装填された給紙カセット65の給紙カウンターCT1の値が一番小さいかどうかを調べる(S−185)。判断結果がNoならば、さらに、給紙口上中612に装填された給紙カセット65の給紙カウンターCT2の値が一番小さいかどうかを調べる(S−186)。判断結果がNoならば、さらに、給紙口上右613に装填された給紙カセット65の給紙カウンターCT3の値が一番小さいかどうかを調べる(S−187)。その結果、ステップS−185の判断がYesならば、給紙口上左611の給紙カセット65の使用フラグがONかどうかを調べる(S−188)。判断結果がYesならば、給紙フラグCSLUを立てる(S−189)。高石市その後、給紙カウンターCT1の値を歩進させ(S−190)、原稿残枚数を1減じる(S−191)。原稿残枚数を調べて、それが0でなければ次のステップに移る(S−192)。以下、給紙口上中612に装填された給紙カセット65についてステップS−193からS−195で、給紙口上右613に装填された給紙カセット65についてステップS−196からS−197で、上述のステップS−188からS−192での給紙口上左611に装填された給紙カセット65に対する処理と同様の処理を実行する。ステップS−186の判断がYesならば、図46に示すルーチンの処理に移り、ステップS−187の判断がYesならば、図47に示すルーチンの処理に移って上述のステップS−188からS−197までの処理とほぼ同様の処理を実行するが、説明が重複するのでそれを省略する。

図44
図44 図45
図45 図46
図46 図47
図47
発明の効果

0031
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、原稿の搬送方向に垂直な方向に原稿自動搬送手段を、感光体の移動方向に垂直な方向にシート供給手段をそれぞれ複数個並設させ、各々の原稿自動搬送手段およびシート供給手段を独立駆動させるようにしたので、各々の原稿自動搬送手段によるそれぞれの原稿の搬送と、読み取った原稿画像に基づいた感光体上への画像形成と、各々のシート供給手段によるそれぞれのシートの供給を互いに無関係に行わせることができるから、シート供給手段全体の使用効率と複写装置の複写効率を向上させることができる。請求項2記載の発明によれば、各々の原稿自動搬送手段が複数原稿を並行して搬送し、読み取った複数原稿の画像に基づいて感光体上に画像を形成させ、各々のシート供給手段が独立駆動されて、それぞれ収納部に収納したシートを1枚ずつ搬送して、転写位置に並行して供給する制御を行うようにしたので、各々の原稿自動搬送手段およびシート供給手段の並行駆動を効率良く、かつ、整然と行わせることができる。請求項3記載の発明によれば、像転写手段が感光体上に形成された画像をそれぞれ異なる大きさのシートに転写させるのに要する時間間隔に対応した時間間隔で、複数のシート供給手段が独立駆動されて、それぞれシート供給手段の収納部に収納した異なる大きさのシートを転写位置に供給するようにしたので、画像形成されるシートの大きさが異なっても、それぞれのシートに必要な時間間隔で複写動作が行われるから、シート供給手段を並行駆動させてにそれぞれ画像形成させる時の全体の複写装置の複写効率を向上させることができる。請求項4記載の発明によれば、複数原稿の画像を読み取って変換した少なくともそれぞれ1枚分の原稿に相当する画像データを記憶する画像データ記憶手段を有したので、所望の時間に画像データ記憶手段から画像データを読み出して、所望のシート供給手段から供給されたシートに画像形成させることができ、さらに、シート供給手段を並行駆動させて、読み出した画像データに基づいて複数のシートに並行して画像形成させることにより一層複写効率を向上させることもできる。請求項5記載の発明によれば、シート供給手段が転写位置に供給したシート上に、画像データ記憶手段から読み出した画像データに従って、感光体上に形成させた画像を転写させる一連の動作を複数回繰り返すようにしたので、原稿の画像の読み取り動作を繰り返すこと無く画像形成させることができるから、複数部の複写効率を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0032
図1 本発明の第1の実施例に係るデジタル複写機の概略を示す構成図である。 図2 原稿読取(SC)部の概略を示す模式図である。 図3 原稿読取部の入口カバーを解放した時の原稿挿入部の斜視図である。 図4 同じく、その平面図である。 図5 原稿読取部の原稿読取位置近傍の斜視図である。 図6 同じく、その側面図である。 図7 複写機の全体制御を行う制御系のブロック図である。 図8 操作部制御回路のブロック図である。 図9 操作パネルの平面図である。加茂1丁目 図10 給紙部の側面図である。 図11 同じく、正面図である。 図12 レジストローラーおよびその駆動系を示す側面図である。 図13 レジストローラーに駆動力を伝達する駆動力伝達部の軸方向に沿った断面図である。 図14 給紙部およびその下流の搬送路を示す模式図である。 図15 用紙サイズ検知センサーの用紙サイズ検知機構を示す模式図である。 図16 給紙部の給紙カセット装填部の構成を示す概念図である。 図17 書込信号発生回路図である。 図18 給紙カセット装填部に給紙カセットを装填した具体例を示す側面図である。 図19 様々な給紙カセットの組み合わせの可能性を示した説明図である。 図20 本発明の第2の実施例に係る読取部の概略を示す構成図である。 図21 その可動ガイド板の支持部を拡大して示す平面図である。 図22 可動ガイド板の計測抵抗体を示す模式図である。 図23 同じく、その移動距離計測状態を示す模式図である。 図24 ソートモードを選択した場合の同時コピー動作制御の流れ図である。 図25 複数部転写紙給紙処理の流れ図である。 図26 同じく、そのタイミングチャートである。 図27 最大サイズ基準複数部転写紙給紙処理の流れ図である。 図28 同じく、そのタイミングチャートである。 図29 転写紙の紙詰まり処理の動作を示す流れ図である。 図30 選択給紙(SP)モードを選択した場合の同時コピー動作制御の流れ図である。 図31 同時コピーモードが選択された時のLCDの表示制御の流れ図である。 図32 待機時のLCDの表示内容の具体例を示した説明図である。 図33 同時コピー動作時のLCDの表示内容の具体例を示した説明図である。 図34 給紙口選択処理の流れ図である。 図35 図34に続く給紙口選択処理の流れ図である。 図36 指定給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図37 ソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図38 図37に続くソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図39 図38に続くソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図40 図39に続くソートモード給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図41 交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図42 図41に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図43 図42に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図44 本発明の第2の実施例に係る交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図45 図44に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図46 図45に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図47 図45に続く交互給紙給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図48 残量優先給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図49 搬送経路優先給紙口選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図50 手前給紙口優先選択処理のサブルーチンの流れ図である。 図51 第1〜第3給紙カセット内の転写紙と給紙コロの空間的位置関係を示した模式図である。 図52 画像メモリー内の画像情報書込領域の範囲を示す表図である。 図53 画像情報の書き込み処理の流れ図である。 図54 第1および第3給紙カセットの主走査方向の画像情報複写領域を示す表図である。 図55 ソートモード選択時のコピー枚数対応画像データ書込処理を示す流れ図である。 図56 書込信号発生回路の各動作信号のタイミングチャートである。

図1
図1 図10
図10 図11
図11 図12
図12 図13
図13 図14
図14 図15
図15 図16
図16 図17
図17 図18
図18
その他の画像は本文中のリンクかPDFからご覧ください

--

0033
1 原稿読取部 2 露光走査部 3 作像部 4 給紙部 13 操作パネル 25 感光体ドラム 36(a,b,c) 給紙ローラー 38(a,b,c) 給紙コロ 47(a,b,c) レジストローラー 54 CCDA 61 給紙カセット装填部 64 給紙トレイ 65 給紙カセット 301 SC制御回路 500 SCON 601 メモリー制御回路 602 メモリー基板(画像メモリー) 611〜613,614〜616 給紙口 701 プリンター制御回路 702 書込制御回路 711〜713 書込信号発生回路

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最終更新日:2014/12/09

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A4-S Reading files エレベーター運転制御装置


出願人 株式会社日立製作所 発明者 山上 雅史 、米田 健治 出願日・登録番号等、その他の情報を見る
関連キーワード 運転制御方式 、 時間帯データ 、 割当てテーブル 、 カウントテーブル 、 フラグテーブル 、 発生パターン 、 時間カウント 、 マトリクス構成
この技術の活用可能性のある市場・分野

関連する未来課題 地震による被害を予防... 、 希少資源を極地で探索 、 水が不足した土地での...
重要な関連分野 エレベータ制御
図面 (7)

 

 

 

 

目的
混雑階発生時、その混雑階の多量な交通需要に対して集中的にサービスし、早期に上記混雑を解消するエレベーター運転制御装置を提供することにある。

構成
2台並設したエレベーターにおいて、エレベーターの交通需要を学習する手段と、その学習結果から混雑階を検出し、その混雑階に2台のエレベーターを割当てる手段と、上記学習結果と利用客の待ち時間から通過階を検出する手段と、上記通過階にエレベーターが通過することを報知する手段を設ける。これにより、各階のホール呼びから交通需要を学習し、この学習による混雑階の予測が可能となり、任意の階に発生した混雑に迅速に対応でき、混雑を早期に解消する。

効果
ホール呼びのみの情報で、交通需要の学習、待ち時間演算等を行うので、高価な装置を使うことなく、安価に、目的を達成することが可能である。

概要 この情報を共有
背景


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従来、2台のエレベーターを並設し、1台のエレベーターを所定階以外の階に待機させる運転制御においては、各エレベーターを関連付けて運転することにより、能率的にエレベーターを制御することが考えられている。例えば、1台のエレベーターを出発基準階に待機させ、他方のエレベーターを乗り捨てられた階、もしくは上層基準階(分散階)に待機させることにより、呼びに対するサービスを向上させている。また、1日の交通需要状態は、例えば、ホール呼びがバランスしているとき、ホール呼びが閑散なとき、一方向のホール呼びが多く発生しているとき等のように、著しく変化する。このような時々刻々と変化する交通需要に対しても、平均的に支障なくエレベーターを制御することができる。一方、なんらかの理由により特定階床において、利用客が殺到し、その特定階床において満員、積み残し等が生じた場合、エレベーターの運転制御上好ましくない現象が生じる。例えば、出勤時の出発基準階、昼食時の食堂階の混雑時等がそれである。上記混雑を解消する為に、特開昭52ー11553号公報には、任意の階床においてエレベーターが満員で出発したことを常時検出し、満員で出発した階床にエレベーターを2台呼び寄せる技術が記載されている。

概要

混雑階発生時、その混雑階の多量な交通需要に対して集中的にサービスし、早期に上記混雑を解消するエレベーター運転制御装置を提供することにある。

2台並設したエレベーターにおいて、エレベーターの交通需要を学習する手段と、その学習結果から混雑階を検出し、その混雑階に2台のエレベーターを割当てる手段と、上記学習結果と利用客の待ち時間から通過階を検出する手段と、上記通過階にエレベーターが通過することを報知する手段を設ける。これにより、各階のホール呼びから交通需要を学習し、この学習による混雑階の予測が可能となり、任意の階に発生した混雑に迅速に対応でき、混雑を早期に解消する。

ホール呼びのみの情報で、交通需要の学習、待ち時間演算等を行うので、高価な装置を使うことなく、安価に、目的を達成することが可能である。

目的

上記公知例によると、ある階床をエレベーターが満員で出発したという情報のみで、上記満員出発階を混雑階と判断し、エレベーターを2台上記混雑階に呼び寄せるので、他階床のホール呼へのサービスが低下するという現象が発生する。また、デパートやホテルの食堂階やロビー階においては、混雑時に10〜15秒程度の短時間にホール呼が何度も発生するという現象が生じたり、食堂階やロビー階のような特定の階でなくても、ビルの用途によっては、周期的に混雑が発生する階が生じたりした場合に、エレベーターの輸送能力や2台のエレベーターを関連付けて制御するという運転制御方式の性格上、以上のような混雑を早期に解消する手段が無い為、利用客をホールに積み残したり、長時間待たせるという不具合が発生することがあった。本発明は、上述した従来の不具合を顧みて成されたものであり、その目的とするところは、混雑階発生時、その混雑階の多量な交通需要に対して集中的にサービスし、早期に上記混雑を解消する手段を備えたエレベーター運転制御装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数 0件 牽制数 1件
この技術が所属する分野
( 分野番号表示ON )※整理標準化データをもとに当社作成
エレベータ制御
群管理運転制御1
ホール呼びをかごへ割当てる制御
呼びを割当てたかごの追加
待時間・評価関数による呼び割当て
群管理運転制御2
学習機能を有するもの
他の群管理制御
検出対象
他の物理量の検出
呼び装置
ホール呼び
呼び登録制御
その他の制御2
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請求項
請求項1

2台並説のエレベーターにおいて、このエレベーターの交通需要を学習する手段と、この学習結果を交通需要の大きさと時間を対にして記憶する手段と、この記憶情報から混雑階とその階が混雑する時間帯を検出する手段と、この検出した混雑階に特定のサービスをする手段を備えたことを特徴とするエレベーター運転制御装置。

請求項2

請求項1において、上記検出したその階が混雑する時間帯に、その混雑階に発生したホール呼びに、上記エレベーター2台を集中サービスする手段を備えたことを特徴とするエレベーター運転制御装置。

請求項3

請求項1において、上記エレベーターの交通需要を学習する手段は、時間単位毎にホール呼び個数を集計し、このホール呼び個数を予め設定した混雑呼び個数および予め設定した通過呼び個数と比較判定することを特徴とするエレベーター運転制御装置。

請求項4

請求項1から請求項3のいずれかにおいて、利用客の待ち時間を常時演算する手段と、この演算した待ち時間と上記記憶情報からエレベーターが通過する階を判定する手段を設け、上記検出した時間帯において、通過階と判定した階を通過することを特徴とするエレベーター運転制御装置。

請求項5

請求項4において、上記通過階にエレベーターが通過することを報知することを特徴とするエレベーター運転制御装置。

詳細
[目次]

背景技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の効果
図面の簡単な説明
--

0001
本発明は、エレベーター2台を並設した運転制御装置に係り、特に、混雑階発生時の集中サービス機能を備えるエレベーター運転制御装置に関する。

背景技術

0002
従来、2台のエレベーターを並設し、1台のエレベーターを所定階以外の階に待機させる運転制御においては、各エレベーターを関連付けて運転することにより、能率的にエレベーターを制御することが考えられている。例えば、1台のエレベーターを出発基準階に待機させ、他方のエレベーターを乗り捨てられた階、もしくは上層基準階(分散階)に待機させることにより、呼びに対するサービスを向上させている。また、1日の交通需要状態は、例えば、ホール呼びがバランスしているとき、ホール呼びが閑散なとき、一方向のホール呼びが多く発生しているとき等のように、著しく変化する。このような時々刻々と変化する交通需要に対しても、平均的に支障なくエレベーターを制御することができる。一方、なんらかの理由により特定階床において、利用客が殺到し、その特定階床において満員、積み残し等が生じた場合、エレベーターの運転制御上好ましくない現象が生じる。例えば、出勤時の出発基準階、昼食時の食堂階の混雑時等がそれである。上記混雑を解消する為に、特開昭52ー11553号公報には、任意の階床においてエレベーターが満員で出発したことを常時検出し、満員で出発した階床にエレベーターを2台呼び寄せる技術が記載されている。

発明が解決しようとする課題

0003
上記公知例によると、ある階床をエレベーターが満員で出発したという情報のみで、上記満員出発階を混雑階と判断し、エレベーターを2台上記混雑階に呼び寄せるので、他階床のホール呼へのサービスが低下するという現象が発生する。また、デパートやホテルの食堂階やロビー階においては、混雑時に10〜15秒程度の短時間にホール呼が何度も発生するという現象が生じたり、食堂階やロビー階のような特定の階でなくても、ビルの用途によっては、周期的に混雑が発生する階が生じたりした場合に、エレベーターの輸送能力や2台のエレベーターを関連付けて制御するという運転制御方式の性格上、以上のような混雑を早期に解消する手段が無い為、利用客をホールに積み残したり、長時間待たせるという不具合が発生することがあった。本発明は、上述した従来の不具合を顧みて成されたものであり、その目的とするところは、混雑階発生時、その混雑階の多量な交通需要に対して集中的にサービスし、早期に上記混雑を解消する手段を備えたエレベーター運転制御装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0004
上記目的を達成するために、2台並設したエレベーターにおいて、エレベーターの交通需要を学習する手段と、その学習結果から混雑階を検出し、その混雑階に2台のエレベーターを割当てる手段と、上記学習結果と利用客の待ち時間から通過階を検出する手段と、上記通過階にエレベーターが通過することを報知する手段を設ける。

0005
本発明によるエレベーターの混雑階集中サービス機能を説明する。交通需要学習部13は、まず、各階のホール呼を方向別に、所定の時間間隔で集計し、その集計結果と、混雑階判定基準となるホール呼び数NA、通過階判定基準となるホール呼び数NBとを比較し、交通需要の大小を判定する。その判定結果を時間帯毎に学習結果記憶テーブル14へ送信する。学習結果記憶テーブル14では、交通需要学習部13からの受信情報を時間帯毎に混雑呼び、通過呼びとして記憶する。一方、時間帯判定部15は、学習結果記憶テーブル14の時間帯データから、現在の時刻に合致するデータを選択する。また、ホール呼びテーブル16は、各階に発生したホール呼びを階床−方向付し、記憶する。待ち時間演算部17は、各階に発生したホール呼びのホール呼継続時間を演算し(この時間を以って利用客の待ち時間とする。)、通過階判定部18において、学習結果記憶テーブル14内の通過呼びテーブルの情報と、待ち時間が基準値より短いということから通過階を判定し、その判定結果をホール呼び割当て部19の通過階フラグテーブルへ送信する。ホール呼割り当て部19では、混雑階フラグテーブルと通過階フラグテーブルのフラグを呼割当てプログラムにより判定し、ホール呼びテーブル16上に発生している呼びに対し、各エレベーターに割当てる呼びを決定する。この結果は、図5に示す呼び割当てテーブルにフラグの有無で現れ、この呼び割当てテーブルを各エレベーターの号機制御部へ送信する。これにより、混雑階発生時、その混雑階の多量な交通需要に対して集中的にサービスし、早期に上記混雑を解消する。

図5
図5
0006
以下、本発明の実施例を図面により説明する。本発明の一実施例として、2台並設エレベーター、サービス階床数4階床の場合について、図1〜図6を用いて説明する。図1は、本発明のエレベーター運転制御装置の全体構成を示す。HBは各階のホール釦であり、1階から4階のホール釦HBの信号を交通需要学習部13、ホール呼びテーブル16、待ち時間演算部17に入力する。交通需要学習部13は、一定の時間間隔(本実施例では10分単位)毎に、入力したホール釦HBの信号すなわち発生したホール呼の個数をカウントする。そのカウントした結果は、時系列に学習結果記憶テーブル14に記憶する。なお、この学習結果記憶テーブル14の内容は1日毎に更新する。ホール呼びテーブル16は、階床(1階〜4階)と方向(UP,DOWN)のマトリクス構成とし、例えば、1階のUP釦が押されると、1階のUPに相当する一マスに”1”を立てる。このテーブルは時々刻々と変化する。待ち時間演算部17は、ホール釦HBが押された時点から、そのホール呼の継続時間を数える。この継続時間は、通過階判定部18でエレベーターが通過してもよいホール呼びか、そうでないホール呼びかを判定するのに使用する。上記の過去の情報(本実施例では1日前)である学習結果記憶テーブル14の内容と、現在の情報であるホール呼びテーブル14の内容、および、通過階判定部18の結果を利用して、ホール呼び割当て部19では、発生したホール呼びに対し、エレベーターを1台割り当てるか、2台割り当てるかを判断し、実際の割り当てを行う。なお、20はクロックであり、現在の時刻を示し、15は時間帯判定部であり、学習結果記憶テーブルの時間帯データから、現在の時刻に合致するデータを選択する。12は号機制御部を示す。本実施例では、ホール釦からの信号のみを利用し、交通需要の学習、待ち時間の演算を行う例を示す。

図1
図1 図6
図6
0007
図2に、交通需要学習部13の詳細を示す。交通需要学習部13は、ホール呼び個数集計部と交通需要大小判定部からなる。ホール呼び個数集計部では、各階(1階〜4階)に発生したホール呼びを10分間単位で1日分階床別、方向別に集計する。例えば、図2では、8時から8時10分の間に、1階UP呼び10個、2階UP呼び2個、3階DN呼び2個、4階DN呼び1個があったことを示し、これを8:00〜8:10のホール呼び数テーブルに集計する。次に、交通需要大小判定部において、混雑呼びと判定するために設定したホール呼び数NAとホール呼び個数を比較判定し、ホール呼び個数がNAより大きいときは、学習結果記憶テーブル14内の混雑呼びテーブル(後述する)にフラグを立てる。また、ホール呼び個数がNAより小さいときは、通過呼びと判定するために設定したホール呼び数NBとホール呼び個数を比較判定し、ホール呼び個数がNBより小さいときは、学習結果記憶テーブル14内の通過呼びテーブル(後述する)にフラグを立てる。また、ホール呼び個数がNBより大きいときは、学習結果記憶テーブル14にデータ0を入力する。いま、NAを8個、NBを2個とした場合、8時から8時10分の時間帯には、図3に示す学習結果記憶テーブル14のようなデータ構成となる。すなわち、学習結果記憶テーブル14は、混雑呼びデーブルと通過呼びテーブルからなり、混雑呼びデーブルの1階UP呼びにフラグ”1”、通過呼びテーブル2階と3階UP呼び及び2階、3階と4階DOWN呼びにそれぞれフラグ”1”が立つ。なお、他の時間帯については例示的に示した。以上のような各階のホール呼び個数から、時間帯毎にホール呼びの発生パターンを決定する。こうして得られた学習結果記憶テーブル14上のデータは、1日毎に更新される。松原市

図2
図2 図3
図3
0008
図4に、待ち時間演算部17と通過階判定部18の詳細及びホール呼び割当て部19の一部を示す。待ち時間演算部17は、ホール呼び発生検出部と待ち時間カウントテーブルからなる。まず、ホール呼び発生検出部は、ある階でホール呼びが発生したことを検出し、その呼びがなくなるまで、継続時間をカウントしていく。そのカウント値を待ち時間カウントテーブルに格納する。本実施例では、そのホール呼び継続時間を以って利用客の待ち時間とする。次に、カウントしている待ち時間を所定時間間隔で待ち時間基準値MTと比較し、待ち時間がMTより長い呼びに対しては、通過呼びテーブルのフラグを0とし、ホール呼び割当て部19内の通過階フラグテーブルに格納し、MTより短い呼びに対しては、通過呼びテーブルのフラグを”1”として、通過呼びテーブルをホール呼び割当て部19内の通過階フラグテーブルへ転送する。例えば、図4のように、2階UP呼び、3階、4階DN呼びが発生し、各々、1秒、2秒、3秒の待ち時間であるとし、基準値MTを10秒とすれば、学習結果より、交通需要が少なく(通過呼びテーブルのフラグが”1”である)、待ち時間もMTに達していないので、発生している全ての呼びは通過することができる状態にある。したがって、通過階フラグテーブルには、図4のように通過呼びテーブルのフラグ”1”がそのまま格納されることになる。品川区

図4
図4
0009
図5に、ホール呼び割当て部19の詳細を示す。ホール呼び割当て部19は、通過階フラグテーブル、混雑階フラグテーブル、呼割当制御プログラム、呼び割当てテーブルからなり、学習結果記憶テーブル14や通過階判定部18から転送されたデータを使用して、各号機にホール呼びの割当てを行う。学習結果記憶テーブル14内の混雑呼びテーブルが混雑階フラグテーブルへ転送され、通過階判定部18によって通過階フラグテーブルのフラグ状態が決定されると、呼び割当て制御プログラムにおいて、各テーブルのフラグの有無を判定し、発生している呼びを各エレベーターに割当てる。すなわち、通過階フラグが”1”である階にはエレベーターを割当てない。また、混雑階フラグが”1”である階には2台のエレベーターを割当てる。割当てられた結果が呼び割当てテーブルのフラグの有無となる。例を挙げると、いま、混雑階フラグテーブルにおいて、1階UP呼びが混雑呼びとなっており、通過階フラグテーブルにおいて、1階UP以外の呼びが全て通過可能な呼びと判定されているとし、1階のUP呼びが発生したとすれば、1階UP呼びは、この8時から8時10分という時間帯において、混雑呼びとなっているので、呼び割当てテーブルのNO.1号機、NO.2号機の1階UP呼びにいずれもフラグ”1”が立ち、この呼びにエレベーター2台が割当てられる。この割当て結果がNO.1号機、NO.2号機の各制御部12に伝達され、エレベーター2台は、1階UP呼び対するサービスに直行する。このようにして、1階に発生している混雑は、早期に解消される。横浜市

図5
図5
0010
図6に、以上説明した学習結果による混雑階および通過階の状態を示す。図6において、1階が混雑階であり、2階、3階、4階は通過階である。すでにNO.1号機が混雑階の1階に着床しているが、NO.2号機が2階、3階、4階を通過して1階に直行しようとしている様子を表わしている。ここで、2台並設のエレベーターにおいては、エレベーターの位置を表示する装置がホールに設置されることが多いが、本実施例の場合には、各ホールの表示装置に「只今混雑中」または「下方混雑中」を表示する。また、この他に、エレベーターが通過する階に、「上層階混雑中」「下層階混雑中」「かご内満員により通過します」、「この階では止まりません」等の表示を行うこともできる。これにより、ホールの利用客の不安やイライラを取り除くことになる。以上のように、各階のホール呼びから交通需要を学習することにより、任意の階に発生した混雑に迅速に対応でき、混雑を早期に解消することができる。また、ホール呼びのみの情報で、交通需要の学習、待ち時間演算等を行うので、高価な装置を使うことなく安価に、目的を達成することが可能である。本実施例では、時間帯毎のホール呼び個数のみを学習するための情報としたが、かご呼の発生個数により混雑を検出する方法や、かご下に設置される秤装置による乗り人数から混雑を検出する方法、また、ホールに混雑度モニタやテレビカメラを設置し、その画像情報から混雑を検出する方法にも適用できる。

図6
図6
発明の効果

0011
以上説明した通り、本発明によれば、各階のホール呼びから交通需要を学習することにより、学習による混雑階の予測が可能となり、任意の階に発生した混雑に迅速に対応でき、混雑を早期に解消することができる。また、ホール呼びのみの情報で、交通需要の学習、待ち時間演算等を行うので、高価な装置を使うことなく、安価に、目的を達成することが可能である。また、各ホールの表示装置にエレベーターの運転状態を適切かつ迅速に報知できるので、利用客の不安やイライラを取り除くことができる。高石市

図面の簡単な説明

0012
図1 全体のシステム構成図である。 図2 図1に図示する交通需要学習部の詳細を示した図である。 図3 図1に図示する学習結果記憶テーブルの構成を示した図である。 図4 図1に図示する待ち時間演算部、通過階判定部の詳細を示した図である。 図5 図1に図示するホール呼び割当て部の詳細を示した図である。 図6 学習結果による混雑階及び通過階の表示とエレベーターのサービス状態を示した図である。

図1
図1 図2
図2 図3
図3 図4
図4 図5
図5 図6
図6
--

0013
HB ホール釦 11 エレベーター運転制御装置 12 号機制御部 13 交通需要学習部 14 学習結果記憶テーブル 15 時間帯判定部 16 ホール呼びテーブル 17 待ち時間演算部 18 通過階判定部 19 ホール呼び割当て部 1F〜4F 1階〜4階

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A4-S Reading files 複写機の異状検出装置

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出願人 株式会社リコー 発明者 菊地 英夫 、白杉 浩司 、小池 守幸 、山上 雅史 、田中 智憲 、堀内 義峯 、星 等 出願日・登録番号等、その他の情報を見る
関連キーワード コンパレーター回路 、 ショート事故 、 ランプ電圧発生回路 、 使用停止状態 、 信号チェック 、 コントロールポート 、 サーミスタ抵抗 、 ゼロクロス信号発生回路
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図面 (7)

 

 

 

 

目的
複写装置におけるCPUの暴走による異状を検知して解除(リセット)することにより、そのCPUの暴走による損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状も検知して、それによる損傷を防止できる異状検出装置を提供すること。

構成
原稿を露光手段によって露光して潜像を形成し、その潜像を現像して転写し、その後、定着手段によって定着させて出力するために各部を制御するCPUを有する複写機の異状検出装置であって、前記CPUの暴走による異状を検知すると共に前記CPUの暴走時以外の異状を検知する手段を有し、その検知手段の検知に基づいて前記CPUがリセットされる。

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背景


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概要

複写装置におけるCPUの暴走による異状を検知して解除(リセット)することにより、そのCPUの暴走による損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状も検知して、それによる損傷を防止できる異状検出装置を提供すること。

原稿を露光手段によって露光して潜像を形成し、その潜像を現像して転写し、その後、定着手段によって定着させて出力するために各部を制御するCPUを有する複写機の異状検出装置であって、前記CPUの暴走による異状を検知すると共に前記CPUの暴走時以外の異状を検知する手段を有し、その検知手段の検知に基づいて前記CPUがリセットされる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数 0件 牽制数 2件
この技術が所属する分野
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電子写真における制御・保安
異常時の処理
自動停止,複写禁止
故障の程度・回数による異常処理
マイコンの異常処理
保守・交換・調整
保守・交換の対象
その他の装置要素/装置ユニット
電子写真における制御・管理・保安
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請求項
請求項1

原稿を露光手段によって露光して潜像を形成し、その潜像を現像して転写し、その後、定着手段によって定着させて出力するために各部を制御するCPUを有する複写機の異状検出装置であって、前記CPUの暴走による異状を検知すると共に前記CPUの暴走時以外の異状を検知する手段を有し、その検知手段の検知に基づいて前記CPUがリセットされることを特徴とする異状検出装置。

請求項2

前記CPUのリセットによって、前記CPUの暴走時の異状状態及び前記CPUの暴走時以外の異状状態における前記定着手段の損傷が防止されることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

請求項3

前記CPUのリセットによって、前記CPUの暴走時の異状状態及び前記CPUの暴走時以外の異状状態における前記露光手段の損傷が防止されることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

請求項4

前記CPUの暴走による異状及び前記CPUの暴走時以外の異状の検知が、ヒステリシス特性をもって行われることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

請求項5

前記異状の回数をカウントし、そのカウント値が所定値以上になる場合、特別な異状と判定して、メインリレーをOFFすることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

請求項6

前記CPUの暴走時以外の異状が、トライアックのショート事故、定着サーミスタ断線、及び定着ドライバーのショートから成ることを特徴とする請求項1記載の異状検出装置。

詳細
[目次]

発明の効果
図面の簡単な説明
--

0001
本発明は、普通紙FAX、プリンター等における複写装置の異状を検出するための異状検出装置に関し、特に、複写装置のCPUの暴走時においては、その暴走を解除すると共に、その暴走による損傷を防止し、前記CPUの暴走以外の異状時における損傷をも防止する異状検出装置に関する。

0002
一般に、原稿を露光ランプによって露光して感光体ドラム等の像担持体上に潜像を形成し、その潜像を現像して転写紙等に転写し、定着ヒータによって定着させて出力する普通紙FAX、プリンター等の複写装置においては、種々の異状状態を検出して、前記異状によって起こる損傷を防止する技術が提案されている。例えば、特開昭60−205562号公報には、画像定着のための温度制御系とは別に設けた検出回路によって、定着温度の異状を検出し、その異状温度検出信号に従って、定着の熱源を遮断するようにし、定着部の損傷を防止する技術が開示されている。そして、特開昭62−285101号公報には、複写装置の全制御を行うCPUが暴走した場合、そのCPUの暴走を検知する回路(ウォチドック)を外部に設け、この暴走検知回路の信号によりCPUをリセットあるいは、負荷用電源をOFFする技術が開示されている。

0003
しかしながら、前者の公開公報においては、CPUが暴走した場合、定着温度の異状が検出され、熱源が遮断されるため、定着部の損傷は防止できるが、前記CPUの暴走による他の部分(露光ランプ点灯、モーター等)の損傷は防止できないものであった。また、この場合、CPUが暴走したままになっているので、装置が使用できない状態のままで放置されることとなる。また、後者の公報においては、外部に独立して暴走検知回路を設ける必要が生じると共に、トライアックショート、露光ランプのドライバーのショート、定着サーミスタ断線などのCPU暴走時以外に生じる異状状態を検知して対処(リセット等)することはできなかった。

0004
本発明は、上記2つの従来技術の欠点を同時に解決するためのもので、その目的は、複写装置におけるCPUの暴走による異状を検知して解除(リセット)することにより、そのCPUの暴走による損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状も検知して、それによる損傷を防止できる異状検出装置を提供することである。本発明の他の目的は、複写装置におけるCPUの暴走を解除して、CPU暴走による定着部の損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状状態における定着部の損傷も防止できる異状状態検出装置を提供することである。さらに、本発明の他の目的は、複写装置におけるCPU暴走により露光ランプが点灯状態になり圧板が焼損するのを防止することができると共に、CPUが暴走した時以外の異状状態による露光ランプ点灯、圧板の焼損をも防止することができる異状検出装置を提供することである。

0005
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、原稿を露光手段によって露光して潜像を形成し、その潜像を現像して転写し、その後、定着手段によって定着させて出力するために各部を制御するCPUを有する複写機の異状検出装置であって、前記CPUの暴走による異状を検知すると共に前記CPUの暴走時以外の異状を検知して、前記CPUがリセットされることに存する。従って、前記CPUのリセットによって、前記CPUの暴走時の異状状態及び前記CPUの暴走時以外の異状状態における前記定着手段の損傷が防止されると共に、前記CPUのリセットによって、前記CPUの暴走時の異状状態及び前記CPUの暴走時以外の異状状態における前記露光手段の損傷が防止される。また、前記CPUの暴走による異状及び前記CPUの暴走時以外の異状の検知が、ヒステリシス特性をもって行われているので、ノイズやリプル等による異状検出信号の複数発生が防止される。また、前記異状の回数をカウントし、そのカウント値が所定値以上になる場合、特別な異状と判定して、メインリレーをOFFする様にしているため、複写機が特別な異状状態にあり、これ以上使用すると装置全体の安全性が保証できなくなる場合には、メインリレーがOFFされて装置が使用停止状態となるものである。

0006
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明を実施した複写装置における異状検出装置としてのCPU及びその周辺回路の回路図である。ここで、この複写機は、CPUの制御に基づいて、原稿を露光ランプによって露光して感光体ドラム等の像担持体上に潜像を形成し、その潜像を現像して転写紙等に転写し、定着ヒータによって定着させて機外へ出力するタイプのものである。

図1
図1
0007
図1において、まず、定着制御部の構成動作について説明すると、定着の温度検出のためにCPU1のアナログ入力端子AN2に入力される電圧は、(AVDD/R3+TR)×TRとなる。ここで、TRは、図4に示す如くサーミスタ抵抗である。そして、定着の設定温度が185℃の時に前記アナログ入力端子AN2の入力が2Vになるようなサーミスタ特性であれば、その入力が2Vを超え、ゼロクロス信号割り込み(INT1端子)が発生したら、そのルーチンの中で定着ON信号が、CPU1のPC4(ポートCの4)より定着ヒータ19へ向けて出力される。そして、その入力が2Vより低い電圧になったら、同じようにゼロクロス割り込みルーチンの中で、CPU1のPC4よりOFF信号が定着ヒータ19へ向けて出力される。

図1
図1 図4
図4
0008
そして、図6に示す如く、定着の温度コントロールはゼロクロス制御にて行われている。すなわち、メインSW ON後、プレリロード(165℃)までは定着ヒータ19はゼロクロス信号に関係なく全点灯している。そしてプレリロードになると定着ヒータ19はゼロクロス制御へと切り換わる。これはオーバシュートを防止するためである。その後、定着ヒータ19を設定温度(185℃)になるように、ゼロクロス信号の立ち下がりを読み取り、ON、OFFさせ制御する。また予熱時も同様に制御している。なお、定着ヒータ19はスキャナモータ等への影響を避けるため、スキャナが移動時(前進時)は点灯のタイミング時は点灯のまま、また消灯のタイミング時は消灯のままとなり、リターン時に再びゼロクロス制御に切り変わる様になっている。

図6
図6
0009
次に、露光ランプ制御部の構成動作について説明すると、ランプ電圧発生回路4の電圧は、抵抗R5を通してCPU1のアナログ入力端子AN3に入力される。そして、CPU1は、この電圧を基に、露光ランプ7に供給されている実効値電圧の算出を行い、あらかじめ設定された電圧より低い場合には、PC3より露光ランプON信号を出力し、高い場合にはOFF信号を出力する。

0010
次に、図4を参照してACドライブ回路について説明すると、セフティーリレー61は、前記CPU1のPB0によりON、OFF制御され、セフティーリレー61がON状態で、定着ヒータ19及び露光ランプ7にACが供給される。ゼロクロス信号発生回路63は、AC入力ホトカプラなどを使用して図5の(B)の信号を発生する。この信号を基準にして、CPU1は定着に電力を供給する。ランプ電圧発生回路4は、露光ランプ7に供給されている電圧を検出する回路で、ダイオードブリジにより全波整流された電圧が発生する。

図4
図4 図5
図5
0011
露光ランプ7及び定着ヒータ19のON、OFFは、トライアック64、66、68をON、OFFするトライアックドライブ用のフォトトライアックフォトカプラ65、67、69によりON、OFFされる。カプラ65、67、69はCPUポートによりON、OFFされる。つまり、定着ヒータ制御用のポートCの3が“0”(Low)になると、カプラ69がONしトライアック68がONし定着ヒータ19に電力が供給される。定着サーミスタTRは図示しない定着ローラに接触して取付られており、温度が高くなると抵抗値は低下する。CPU1はこの抵抗値を温度に変換する。

0012
次に、定着温度異状検出部の構成動作について説明すると、非反転コンパレーター回路IC9の+端子(5ピン)の電圧Vinは、 Vin=(AVDD/R3+TR)×TR………1式 となる。

0013
このVinは、定着温度によって変化する。温度が高くなれば小さくなり、温度が低くなれば大きくなる。前記IC9の一端子(6ピン)の電圧V REFは、 V REF=(AVDD/R11+R13)×R13………2式 となる。 (R15/R17+R15)×VinがV REFより大きくなると、前記コン パレータ回路IC9の出力(V OUT)はHighになる………3式 逆に、(V OUT−Vin)×(R17/R17+R15)+VinがV REF より小さくなると、前記IC9の出力(V OUT)はLowになる。………4式 すなわち、HighからLowになるVinと、LowからHighになるVinが同じでないことになる。このVinの電圧差がAC入力の変化、定着サーミスタに乗るノイズやDC電源の変化、リプルを吸収する。すなわち、定着温度異状検出がヒステリシス特性を持って行われていると言える。従って、AC入力の変化、定着サーミスタに乗るノイズやDC電源の変化、リプル等による異状検出信号の複数発生が防止される。

0014
そして、トライアックのショート事故、定着サーミスタ断線、定着ドライバーのショートなどCPUの暴走時以外の異状及びCPUが暴走した場合、定着装置異状表示51が点灯状態になり、定着温度が異状温度、Vin(1式)が4式の条件になると、前記IC9の出力はLowになり、その信号は負論理のOR回路21に入力される。そのOR回路21の出力は電源電圧検出回路23の外部トリガ端子6に入力される。前記電源電圧検出回路23はこのトリガ入力がLowの間、前記CPU1にリセット信号を出力する。このリセット信号によりCPU1は、前記露光ランプ7、定着ヒータ19がOFFされる様に制御を行う。

0015
前記定着ヒータ19がOFFすると定着温度は下がり、前記IC9のVinが、3式の条件になるとIC9の出力はHighになり、CPU1のリセットは解除される。RESET解除後、前記CPU1はプログラムを0番地からスタートする。0番地からスタートすると、システムの初期設定を行うプログラム実行される。また、電源電圧検出回路23はCPU1及びその周辺回路に使用している電源のVCC(5V=VCC、VDD、AVDD)が4.2Vに低下するとCPU1にRESET信号を出す。このシステムの電源(VCC)が立ち上がる時も、前記電源電圧検出回路23はCPU1にRESET信号を出す。リセット信号時間は、電源電圧検出回路138の外部に取付けられたコンデンサーCTによって、決定される。従って、上述した構成動作によれば、前記CPUの暴走時だけでなく、トライアックのショート、定着サーミスタ断線、定着ドライバーのショートなどのCPU暴走時以外の異状状態における損傷を防止できる。

0016
また、前記CPU1は、前記定着系の異状をカウントするカウンタ(図示省略)を有しており、その定着系異状カウンタの値が2以上になっているか否かをチェックし、2以上になっている場合は、前記定着ヒータ19のONしたままの状態が何回も発生していると判断し、装置全体の安全性面からAC系を供給しているメインリレー(図示省略)をOFFし、すべてのコントロールポートを初期状態に設定する様になっている。従って、複写機が特別な異状状態にあり、これ以上使用すると装置全体の安全性が保証できなくなる場合には、メインリレーがOFFされて装置が使用停止状態となるものである。

0017
次に、露光ランプ異状点灯検出部の構成動作について説明すると、ランプ電圧は、ダイオード25、抵抗R27を通してコンデンサーC29に充電される。正常時には光学系のスキャナーがリターンする時に、ランプはOFFされるのでこの時間にC29に充電された電圧は放電される。コピー実行中にCPUが暴走したり、またはトライアックがショート状態になると、ランプは点灯状態となり、C29の充電電圧(Vin)は高くなる。IC31の一端子(2ピン)の電圧V REFは、 V REF=(AVDD/R33+R35)×R35………5式 になる。 (R37/R37+R39)×VinがV REFより大きくなると、コンパレ ータIC31の出力(V OUT)はHighになる………6式 逆に(V OUT−Vin)×(R39/R39+R37)+VinがV REFよ り小さくなると、IC31の出力(V OUT)はLowになる。………7式 すなわち、HighからLowになるVinと、LowからHighになるVinが同じでないことになる。このVinの電圧差がノイズやリプルを吸収する。すなわち、露光ランプ異状点灯検出が、ヒステリシス特性をもって行われていると言えるので、前記ノイズやリプル等による異状検出信号の複数発生が防止されるものである。

0018
そして、前記IC31の出力はインバータ41に入力され、その出力は負論理のOR21に入力される。OR回路21の出力は電源電圧検出回路23の外部トリガ端子6に入力される。電源電圧検出回路23はこのトリガ入力がLowの間、前記CPU1にリセット信号を出力する。リセット信号によりCPU1は、前記露光ランプ7、定着ヒータ19がOFFされる様に制御を行う。露光ランプ7がOFFするとC29に充電された電圧は抵抗R43を通して放電される。コンパレータIC31のVinが、7式の条件になるとコンパレータIC31の出力はLowになり、CPUのリセットは解除される。

0019
RESET信号解除後、CPU1はプログラムを0番地からスタートする。0番地からスタートすると、システムの初期設定を行うプログラム実行される。また、IC31の出力はタイマー回路45(露光ランプ異状点灯記憶回路)のフリップフロップ端子に入力され記憶される。記憶された出力信号は、インバートされCPU1のPC6に入力される。CPU1はリセット解除後の初期設定ルーチンで、この信号チェックを行う。そして、前記CPU1は、光学系の異状をカウントするカウンタ(図示省略)を有しており、その光学系異状カウンタの値が2以上になっているか否かをチェックし、2以上になっている場合は、前記露光ランプ7のONしたままの状態が何回も発生していると判断し、メインリレーをOFFし、すべてのコントロールポートを初期状態に設定する様になっている。そして、記憶は、CPU1のPC5からLow信号が出力されると、リセットされる。

0020
従って、CPU1の暴走が解除され、CPU1の暴走により露光ランプ7が点灯状態になり圧板が焼損するのを防止できると共に、CPU1が暴走した時以外の異状状態による露光ランプ点灯、圧板の焼損を防止できる。また、本発明による複写装置は、図3のフローチャートに従って後述する本発明に従う前記異状検出動作及び複写動作を行うためのプログラムを保持しているROM、電池によりバックアップされたRAM、及び複写動作を実行するためのI/O等を有しており、それらと前記CPU1との接続関係を示すと図2のブロック図に示す如くとなる。

図2
図2 図3
図3
0021
次に、前記ROMに保持された異状検出動作プログラムに従って行われる異状検出動作について図3のフローチャートを参照して説明する。ここで、このフロー動作はCPU1のハードリセットが解除されると、毎回実施される。従って露光ランプ点灯異状または、定着温度異状によりCPU1がリセットされる毎に実施されるシステムの初期設定ルーチンとなる。CPU1はハードリセットされると、すべてのポートをハイインピーダンスの入力モードにする。従って、この時点で露光ランプ、定着ヒータ、セフティーリレー及びその他の負荷はOFFとなる(AC系の通電もOFFされる)。図3に示す如く、まず、ステップ301において、CPU1はリセットが解除されると、CPU1内部のタイマー、割り込み、シリアル機能、A/Dポートを使用目的に合わせてモードセットする。次に、ステップ302において、CPU1は、PB(ポートB)、PC(ポートC)及びその他のポートを初期設定する。これによりPC3、PC4、PC7(ポートCの3、4、7)、PB0、PB1、PB3(ポートBの0、1、3)は出力モードになるが、各負荷はOFF状態に設定される。

図3
図3
0022
次に、ステップ303において、CPU1は、アナログポートのAN2から、定着サーミスタTRの抵抗を入力する。そして、ステップ304、305において、定着サーミスタTRにより検出した温度があらかじめ設定されていた温度より高い場合は、定着装置異状の表示51をPC7(ポートCの7)より出力する。次に、ステップ306において、CPU1は、定着系の異状をカウントするカウンターを+1する。次に、ステップ307において、CPU1は、定着系異状カウンターが2以上になっているか、チェックし、2以上になっている場合は、定着ヒータ19がONしたままの状態が何度も発生していることなので、装置全体の安全性面から、図示していないが、AC系を供給している基のメインリレーをOFFし、全てのコントロールポートを初期状態に設定する(ステップ308)。次に、ステップ309において、図示していないが、CPU1は、操作部のコピースタートキーを赤表示にして機械の使用を禁止する。次に、ステップ310において、CPU1は、PB1より、装置異状の表示を出力する。

0023
そして、ステップ311において、CPU1は、機械内部に備えられた、異状解除SWがONされるまで前記ステップ308、309、310の動作を繰り返し、異状解除SWが押されるか、定着系が異状でない場合、CPU1はPC6のチェックを行い、露光ランプ7の異状点灯を記憶する回路のチェックを行う(ステップ312)。そして、ステップ313において、異状が記憶されていた場合、CPU1は、PB3より光学系の異状表示を出力する。次に、ステップ314においてCPU1は、光学系異状カウンタを+1する。次に、ステップ315において、CPU1は、光学系異状カウンタが2以上になっているかチェックする。そして、CPU1は、前記ステップ308、309、310、311と同様の動作(定着系が光学系に変っただけ)をステップ316、317、318、319として実行し、光学系異状カウンタが1の場合か、異状解除SWが押された場合、ランプ異状点灯記憶回路をリセットする(ステップ320)。ランプ異状点灯及び、定着装置異状でない場合、または異状が1回の場合、ステップ321、322において、CPU1は所定のRAMのエリアをクリアし、周辺の回路を初期設定し、正常コピーシーケンスを行う。なお、定着、光学系の異状をカウントするカウンターは不揮発メモリに記憶されているものとする。

発明の効果

0024
以上説明した様に、本発明では、複写装置におけるCPUの暴走を検知して解除(リセット)することにより、そのCPUの暴走による損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状状態も検知して、それによる損傷を防止できる。また、複写装置におけるCPUの暴走を解除して、CPU暴走による定着部の損傷を防止できると共に、CPUの暴走時以外の異状状態における定着部の損傷も防止できる。さらに、複写装置におけるCPU暴走により露光ランプが点灯状態になり圧板が焼損するのを防止することができると共に、CPUが暴走した時以外の異状状態による露光ランプ点灯、圧板の焼損をも防止することができる。

0025
また、前記異状状態検知の回数をカウントして、所定の数以上となった場合に、CPUは、メインリレーをOFFし、全てのコントロールポートを初期状態としているので、複写機が特別な異状状態にあり、これ以上使用すると装置全体の安全性が保証できなくなる場合には、メインリレーがOFFされて装置が使用停止状態となる。また、異状検出手段が、ヒステリシス特性を持って検出を行っていると言えるので、AC入力の変化、定着サーミスタに乗るノイズ等により異状検出信号が複数でるのを防止すると共に、DC電源の変化、リプルにより、異状検出信号が複数発生するのを防止する。また、複写機の使用者に機械が損傷するような、異状発生が発生していることを警告することにより、機械の使用環境(温度、湿度)、ACラインにノイズを出す機械がないか、電圧が正常か等のチェックを促すことにより機械を安定した状態で使用できる。

図面の簡単な説明

0026
図1 本発明を実施した複写装置における異状検出装置としてのCPU及びその周辺回路の回路図である。 図2 図1に示すCPUとROM、RAM、I/O等との接続関係を示すブロック図である。 図3 図1に示す複写装置の内部回路における異状検出動作のフローチャート図である。 図4 図1に示す複写装置の内部回路におけるACドライブ回路の回路図である。 図5 図4に示すACドライブ回路の各部における信号を示す図である。 図6 図1に示す複写装置における定着温度制御の説明図である。

図1
図1 図2
図2 図3
図3 図4
図4 図5
図5 図6
図6
--

0027
1 CPU、R3、R5、R11、R13、R15、R17、R27、R33、R35、R37、R39、R43 抵抗、4 ランプ電圧発生回路、 7 露光ランプ、9 非反転コンパレータ回路IC、 19 定着ヒータ、21 OR回路、 23 電源電圧検出回路、25 ダイオード、 C29 コンデンサー、31 コンパレータ回路IC、 41 インバータ、45 タイマー回路、 51 定着装置異状表示、61 セーフティーリレー、 63 ゼロクロス信号発生回路、64、66、68 トライアック、 65、67、69 フォトカプラ、TR 定着サーミスタ、 301〜322 各ステップ、

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